(※写真はイメージです/PIXTA)

共働き世帯にとって、祖父母による子育ての手助けは心強いものです。保育園や学校が休みの日に、孫を預かってもらう家庭もあるでしょう。一方、祖父母自身も年齢を重ね、体力や生活のペースが変化していきます。家族のために始めた手助けが習慣になると、負担を感じてもなかなか言い出せないことがあるようです。 ※本記事に掲載している事例は、プライバシー保護および情報の一般化のため、実際の相談事例をベースに一部の数値や設定を変更・再構成したモデルケースです。

「今週もお願いできる?」娘からの連絡が負担になり始めた母

「月曜日が待ち遠しいなんて、昔は思いもしませんでした」

 

そう話すのは、71歳の節子さん(仮名)です。

 

節子さんは夫と2人暮らし。車で15分ほどの場所には、40歳の娘・彩乃さん(仮名)が夫と小学1年生、4歳の子どもを育てながら暮らしています。

 

半年前、彩乃さんから相談がありました。

 

「土日、子どもたちをお願いできないかな。しばらく仕事が忙しくなりそうで」

 

彩乃さんは販売店の店長を務めており、週末は出勤することが多いそうです。夫も飲食関係の仕事で、土日に休みを取るのが難しくなっていました。

 

それまでは夫婦で勤務日を調整していましたが、人手不足が続き、週末に2人とも出勤する日が増えたといいます。

 

「困っているなら、私が見てあげるわよ」

 

節子さんは快く引き受けました。孫たちは以前からよく遊びに来ており、一緒に過ごす時間を楽しみにしていたからです。

 

最初のころは、土曜日だけ預かることもありました。しかし、いつの間にか土日とも朝9時ごろから夕方6時ごろまで預かるのが当たり前になっていきました。

 

「おばあちゃん、お昼はオムライスがいい!」

 

「公園に行こうよ!」

 

元気いっぱいの孫たちに応えようと、節子さんは食事を用意し、公園へ連れていき、家では一緒に遊びます。夫も時折相手をしてくれますが、食事や着替え、片づけは主に節子さんの役目です。

 

「夫は孫と遊ぶのは好きなんですけど、昼ご飯を作ったり、汚れた服を洗ったりするのは私なんですよね」

 

土曜日の夜、孫たちを送り出すと、夕食を作る気力も残っていません。それでも翌朝には、また2人を迎える準備が始まります。

 

ある日、彩乃さんから「今週もお願いできる?」とメッセージが届きました。節子さんはすぐに返信できなかったそうです。

 

その週末は、以前から友人と出かける約束をしていました。しかし、娘夫婦の勤務事情を思うと断りづらく、結局、自分の予定を取り消しました。

 

「娘も遊びに行くわけじゃないし、私が断ったら困るだろうと思って。でも、そのころから週末が近づくと気が重くなっていたんです」

 

気づけば、孫を預かり始めて半年が過ぎていました。

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