(※写真はイメージです/PIXTA)

東京都に税収が集中する一方、周辺自治体との間では、福祉や教育などの行政サービスを支える財源の格差が課題となっています。これまでも税収の偏在を是正するための制度改革が行われてきましたが、抜本的な解決には至っていません。副首都構想を契機に、東京都に集中する税収をどのように配分し、地方の財源を確保していくのか。これまでの改革の経緯を振り返りながら、地方税の偏在是正に向けた課題と今後の可能性を考えます。

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東京都に集中する税収と周辺自治体の問題意識

自民党税制調査会は令和9年度税制改正の議論において、東京都に集中する税収の偏在是正を重要課題として挙げました。

 

東京都への税収の偏在については、石破政権および高市政権に対し、神奈川県、埼玉県、千葉県の知事がそろって偏在の解消を訴えました。三県の知事の主張は、都民と各県民の間で、福祉や教育などの面における格差が大きいというものです。

 

令和4年度の税収は、東京都が6兆1,868億円、神奈川県が1兆3,296億円、埼玉県が1兆207億円、千葉県が9,422億円でした。また、令和8年度の東京都の税収は7兆3,856億円となっています。東京都の税収のうち、法人都民税と法人事業税が大きな割合を占めており、この2税で税収全体の3分の1強に上ります。

三位一体改革から特別法人事業税の創設まで

これまで、地方分権を一層推進するための改革も実施されてきました。平成16年度には「三位一体改革」が行われ、国の関与を縮小するとともに、地方の権限と責任を拡大することが目指されました。この改革では、国庫補助負担金の改革、税源移譲、地方交付税の見直しという3つの施策が一体的に進められましたが、十分な成果を上げるには至りませんでした。

 

また、地方税収の偏在を是正するため、法人事業税の一部を分離し、国税としての「特別法人事業税」が創設されました。こうした制度改正によって税収の偏在是正が図られてきましたが、東京都への税収集中という課題は依然として残っています。

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