ベンツ、ランクル、アルファード…値崩れしにくい中古車を選ぶ
中古車を購入する際には、将来の「リセールバリュー」を考慮して車種を選ぶことが重要です。
世界的に需要が高い一部のモデルは、中古市場であっても値崩れを起こしにくい特性があります。その代表例が、ベンツ「Gクラス」、国産車ではランドクルーザーやアルファードといった車種です。
値崩れしにくい車は、中古市場での購入価格自体も高額になります。購入金額が高いということは、それだけ多くの金額を初年度に経費として落とすことができるため、利益の圧縮を容易にします。
さらに、このような価値の下がりにくい車を所有しておくと、万が一会社の資金繰りが急激に悪化した場合に、速やかに売却して数百万円~1,000万円規模の現金を即座に確保できるというメリットもあります。
自己負担を最小限に…高級車を乗り換え続ける手法
減価償却の仕組みと高いリセールバリューを組み合わせることで、実質的に少ない負担で車を毎年乗り換える手法も存在します。具体的な手順は以下の通りです。
1.決算直後の期首の月に、3年10ヵ月が経過した値崩れしにくい中古車を購入し、1年かけて減価償却をする(法人税を圧縮する)
2.翌期の期首のタイミングでその車を売却する(購入時より価格1割減)
3.同じ期首に別の3年10ヵ月落ちの中古車を購入し、1年かけて減価償却
値崩れしにくい車種を丁寧に扱っていれば、1年後に売却する際も購入時の価格から大きく下落するリスクが低いため、売却資金を次の車両の購入資金に充てることで、自己負担を最小限に抑えながら経費を作り続けることができます。
ただし、このアプローチはすべてが計画通りに進んだ場合に限られます。需要の変動によって想定以上に価値が下落するリスクや、事故などによって廃車となり資産価値を喪失するリスクがあるため、これらの不確実な要素を十分に理解したうえで、慎重に判断することが重要です。
知っているか否かで数百万円の差…「車×節税」のポイント
車をめぐる節税対策は、知識の有無によって会社に残る資金が数百万円単位で変わってきます。
見栄を張って新車を衝動買いするのではなく、自社の利益水準、必要な資金調達力、および将来のリセールバリューを冷静に分析したうえで、最適な車両と購入方法を選択することが重要です。また、税務上の否認リスクを避けるためにも、実際の事業使用を示す客観的な証拠を日頃からしっかりと記録・保存し、健全な資産防衛を行っていきましょう。
黒瀧 泰介
税理士法人グランサーズ共同代表/公認会計士・税理士
