8月の米ドル/円は「150~160円」と予想
行き過ぎた米ドル買い・円売り逆流の可能性
7月末、介入をきっかけに米ドル/円が急落する直前、HFの取引動向を反映するCFTC(米商品先物取引委員会)統計では、投機筋の円売り越し(米ドル買い越し)が16万枚に達していました。これは、極端な“売られすぎ”とされた2024年7月の水準に迫る規模です(図表5参照)。
ちなみに、足下では投機筋の米ドル買い越しも過去に経験したことのない規模に拡大しているようです(図表6参照)。
こうした円の“売られすぎ”、米ドルの“買われすぎ”の反動が広がることで、財政規律への懸念が残るなかでも、予想以上に大きく米ドル安・円高へ戻る可能性に注目したいと思います。個人的にはこの反動が強まる可能性があるという考えから、8月の米ドル/円は「150~160円」と予想します。
8月第1週の米ドル/円は「154~160円」と予想
今週は8月第1週のため、注目度の高い米経済指標の7月分が発表される予定です。なかでも7日に発表予定の米雇用統計は、いつものように相場が大きく動くきっかけになる可能性があります。
これまでみてきたように、介入後の円高基調が続くかどうかは、HFの円売りポジションの損益分岐点の目安となる「120日MAよりも米ドル安・円高の展開が続くか」に注目したいと思います。
足下の120日MAは159円半ば程度ですが、米ドル/円がこの水準を超えられない場合、円売りポジションの処分に伴う円買い戻しが広がりやすくなるでしょう。こうした点を踏まえ、今週の米ドル/円は「154~160円」のレンジで予想します。
吉田 恒
マネックス証券
チーフ・FXコンサルタント兼マネックス・ユニバーシティFX学長
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