8月の注目点…介入再開で円安は終わったのか?
介入再開も、財政規律への懸念を受けた円安の流れは変わらず
2025年半ば以降、米ドル高・円安は、日本の財政規律への懸念を受けた長期金利上昇との連動性が強くなりました。その財政規律への懸念は、高市政権の「骨太の方針」や消費税減税を目指す動きのなかでも、なお続いています。
こうした状況では、介入による円高方向への動きは一時的なものにとどまり、円安の大きな流れ自体は変わらないとの見方がまだ多そうです(図表3参照)。
ただ、今回の介入をきっかけとした米ドル/円の急落で、米ドル/円は2026年に入って初めて120日MA(移動平均線)を大きく割り込みました(図表4参照)。
ここ数年、米ドル/円が120日MAを割れると、そこからさらに5~10%下落するパターンが繰り返されています。今回も同様のパターンなら、米ドル/円はこの先140~150円台へ一段安に向かう見通しになります。
HFの円売りポジションは損失に転換…2024年の反転劇の再来はあるか
このように、120日MAが円安から円高への大きな分岐点となってきた背景には、代表的な投機筋であるヘッジファンド(以下HF)の円売りポジションの損益分岐点が影響していると考えられます。
120日MAを割れることで円売りポジションが損失に転じ、損失拡大を回避するための円買い戻しが一気に広がり、円高が広がるという構図です。
その代表例が、2024年7月の反転劇です。それまで1ドル=161円まで進んだ円安が、1ヵ月もしないうちに141円まで約20円も急反転したのは、円“売られすぎ”に対する逆流が大きく作用した可能性があります。では、今回も同じ展開となるのでしょうか?


