7月28日~8月3日の「FX投資戦略」ポイント
<ポイント>
・先週の米ドル/円は「骨太の方針」決定のあとに約1ヵ月続いたレンジをブレークしたことで米ドル高・円安が勢いづいた。
・今週は日米金融政策発表などをきっかけに165円トライとなるか。一方で米ドル買い・円売り“行き過ぎ”懸念も強く、介入再開の可能性にも引き続き注目。
・今週の米ドル/円は「160~165円」と予想。
先週の振り返り…約1ヵ月続いた小動きが円安方向へ“上放れ”
先週の米ドル/円は、21日に高市政権が「骨太の方針(経済財政運営と改革の基本方針)」を決定すると、この間の高値であった162.8円を更新し、一時164円目前まで一段と上昇しました。米ドル/円は約1ヵ月にわたり161~162.8円という2円弱の狭いレンジで小動きが続いていましたが、今回そのレンジを“上放れ”したことで、米ドル高・円安が勢いづいたといえるでしょう(図表1参照)。
レンジ・ブレークのきっかけは「骨太の方針」と「有事の米ドル買い」
米ドル/円がレンジを上放れした主なきっかけの1つは、「骨太の方針」決定を受けて財政規律への懸念が再び強まったことです。
日本の10年債利回りは一時2.9%まで上昇したあと、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)などによる債券購入拡大への期待から低下傾向にありましたが、21日の「骨太の方針」決定を境に再び上昇に転じました。
その動きに米ドル高・円安も連れた形となったことから、財政規律への懸念再燃が債券売り・円売りの材料として意識され、米ドル高・円安方向へのレンジ・ブレークにつながった可能性があります(図表2参照)。
レンジ・ブレークのもう1つのきっかけとして多く指摘されているのが、イラン情勢の悪化を受けた「有事の米ドル買い」再燃です。CFTC(米商品先物取引委員会)統計による投機筋の米ドル・ポジション(非米ドル主要5通貨=円、ユーロ、英ポンド、加ドル、豪ドルのポジションから試算)は、21日時点で買い越しが46万枚となり、1週間前より拡大しました(図表3参照)。



