渡嘉敷村内にはコンビニも大手リゾートホテルも無い
これだけインバウンドが盛り上がっているとなれば、大手資本の開発が続いても良いものだが、実はそこに立ちはだかるのが「国立公園」の壁だ。
国立公園の場合、環境省の管理下となることから、自然公園法に基づいて地域の景観が保護され、大規模な開発は厳しく制限される。渡嘉敷村も村域の大半が国立公園に指定されているため、インバウンドの「宿泊需要」は伸びているのに供給が一向に追いつかない。
村民の方によると「島内の宿泊施設はほぼ満室状態で、観光客の受け入れは“民泊”頼りになっている。最近は民泊運営の物件探しのために、県外から訪れる人が増えているようだ」とのことだが、いざ民泊運営に着手しようとしても、建物の修繕や内装リフォームを請け負う会社が常駐していないため、離島専門の事業者に相談することになるという。
ただし、この点をクリアできるのであれば、いまだ手つかず状態の渡嘉敷島はまさしく“ブルーオーシャン”。供給余地の少ない市場だからこそ、小規模事業者の参入機会が残されていると言えるだろう。
ちなみに、慶良間諸島の中でも渡嘉敷村と人気を二分する「座間味村」では、ブセナテラスやナハテラスの運営会社としてお馴染みの「ザ・テラスホテルズ」が新ブランドとなるリーリゾートホテルを2026年6月にオープンした。こうした観光業界の動向からも「沖縄・離島エリアの成長余地」への期待が高まっていることが窺える。
渡嘉敷村の2025年基準地価上昇率は+2.41%。沖縄県平均の+6.12%(同年基準地価)と比べてみると“微増”の状態だが、これまでほとんど地価の動きが無かった2022年までと比較してみると、直近3年間で突如「上昇」に転じている点も気になる動きだ。
※渡嘉敷村は2026年公示地価の調査地対象外のため基準地価を引用。
投資対象としては、決して“万人向けの市場”ではないかもしれないが「供給を急激に増やせない」という市場構造は、一般的なリゾート地とは異なる魅力を持つ。
はたして、ニセコ、白馬に続く“インバウンドバブル ルーキー”となりうるのか? 今後の渡嘉敷村の地域活性に注目したい。
[参考元]
健美家『ニセコ、白馬に続くバブル到来か?!インバウンド客が急増する沖縄県・渡嘉敷島の発展期待値とは』


