為替介入再開の可能性を左右する「消費税減税」政策
今週の米ドル/円予想レンジは「160~165円」
米ドル高値・円安値の更新が続くなか、日本の通貨当局は、これまでのところゴールデンウィーク以来となる為替介入(円安阻止介入)再開を見送っているとみられています。
では、日米の金融政策発表などを手がかりに米ドル高・円安が進み、米ドル/円が165円を試す展開となった場合、いよいよ介入再開となるのでしょうか。
これまでみてきたように、投機筋による米ドル買い・円売りが“行き過ぎ”とされる状況が強まっているなかでは、その修正を促す目的で米ドル売り・円買い介入が再開される可能性はあります。
ただ、円売りの主因が日本の財政規律への懸念とされるなか、その大きな焦点の1つでもある消費税減税についての決定が8月上旬に控えているなかで、介入による円高への反転を帳消しにしかねないリスクは、介入再開判断のカギになりそうです。
ただし、円売りの主因が日本の財政規律への懸念とされる状況では、介入判断はより慎重にならざるを得ません。特に、財政運営の大きな焦点の1つである消費税減税の決定が8月上旬に控えていることを踏まえると、介入による円高転換が、その後の政策判断によって帳消しになりかねないリスクは無視できません。この点が、介入再開を判断するうえで大きなカギとなりそうです。
以上を踏まえ、今週の米ドル/円は「160~165円」と予想します。
吉田 恒
マネックス証券
チーフ・FXコンサルタント兼マネックス・ユニバーシティFX学長
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