日米金融政策発表などきっかけに165円トライとなるか?
テクニカル面では米ドル高・円安を試しやすい状況が続く
これまでみてきたように、先週は約1ヵ月続いたレンジを米ドル高・円安方向へブレークする展開となりました。これにより、テクニカル的にはさらなる米ドル高・円安を試しやすい環境が整った可能性が高いです。
今週は日米の金融政策発表が控えており、相場が大きく動くきっかけになりやすいイベントが予定されています。このため、これらを手がかりに、米ドル/円が165円を目指す展開になるかが最大の焦点でしょう。
ポジションは米ドル買い・円売り「行き過ぎ」懸念強まる
一方で為替市場のポジションをみると、かなり米ドル買い・円売りの“行き過ぎ”懸念も強くなっている可能性があります。その意味では、行き過ぎた米ドル買い・円売りを維持しながら165円トライに向かえるかどうかは、やや微妙な面もあるのではないでしょうか。
CFTC統計による投機筋の円売り越し(米ドル買い越し)は、21日時点で15万枚となりました。円売り越しの過去最高は2007年と2024年に記録した18万枚であり、その水準にかなり迫るものとなっています。
円売り越しが過去最高を記録した2007年と2024年は、日米政策金利差(米ドル優位・円劣位)が5%以上と大きく、米ドル買い・円売りを強く後押しする環境でした。これに対し、足下の金利差は3%弱まで縮小しています。
円売り優位性が相対的に低下するなかで、どこまで行き過ぎた円売りを持続できるのか、今週以降その点が試される展開となりそうです(図表4参照)。
同様のことは米ドル買いにも当てはまります。投機筋の米ドル買い越しは21日時点で46万枚まで拡大し、これは過去最高水準です(図表5参照)。別な言い方をすると、米ドル買いはこれまで経験したことのない「未踏の領域」に入っている可能性があります。
こうした状況のなかで、はたして「有事の米ドル買い」は本当に続くところとなるのでしょうか。むしろ、なにかの拍子に行き過ぎた米ドル買いが修正に向かった場合、米ドル売りが拡大に転換する可能性がありそうです。


