「結婚したら家を買う」「30代までにマイホームを」――かつて日本のサラリーマンにとって“普通の幸せ”とされていた人生設計が、東京で急速に過去のものとなりつつあります。資材価格の高騰や円安、さらには海外マネーや高所得層の流入によって、都内の新築マンション平均価格は1億円を突破。いまや世帯年収1,000万円を超える世帯であっても、都心で理想の住まいを手に入れることは極めて困難です。親世代が当然のように手に入れてきた「庭付き戸建て」や「職住近接」を妥協せざるを得ない現実の背景には、一体なにがあるのでしょうか。住宅市場の変容を紐解きながら、30代世帯のリアルな葛藤と彼らの今後の選択肢を探っていきます。

マイホーム探しで心境変化、いまは賃貸で貯金

マイホームの購入を検討したことで、考え方に変化もあったという甲斐さん。家賃アップの不安はあるものの、いまの賃貸住宅に住み続けることも前向きに考えているといいます。

 

「マイホーム探しを経て『住めるうちはできるだけいまの家に住み続けたい』と心境が変化しました。5年前からいまの家に住んでいることで周辺よりも安い家賃で収まっているというメリットを手放したくないな、と……。この家に住み続けてNISAで資金を増やし、貯金をして、それが理想の家かどうかはわからないですが、将来のマイホーム資金にしたいと思います」

 

 

※この記事は、THE GOLD ONLINEとYahoo!ニュース・LINE NEWSによる連携企画「#マイノーマル」です。働く、学ぶ、暮らす、老いる――時代や立場で変わる「普通」を見つめ直し、人と人が理解を深める手がかりを探ります。

 

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