資金繰りが苦しいときこそ、経営改善を選ぶ
では、資金繰りが苦しくなったとき、経営者はどう行動すべきなのだろうか。
貝井氏は、「できるだけ早い段階で金融機関や専門家へ相談すること」が最も重要だと話す。
「資金繰りは悪化してからでは選択肢が急速に減ります。一方で、事業計画や改善策を示し、現状を正しく説明すれば、返済条件の見直しや追加融資などの支援を受けられることも少なくありません。数字をごまかして時間を稼ぐよりも、現実を直視し、経営改善に取り組むことの方が、結果として会社を守ることにつながります」
金融機関も、赤字だから直ちに融資を打ち切るわけではない。事業の将来性や改善計画を示し、経営者が誠実に説明することで支援を受けられるケースは少なくない。
一方で、決算書そのものの信頼性が失われれば、融資だけでなく取引や採用など、企業活動全体に深刻な影響を及ぼす。
