孫との時間は、祖父母にとって大きな楽しみのひとつです。一方、ソニー生命保険の「シニアの生活意識調査2025」によると、孫のために出費したシニアの年間平均額は11万3,074円。食費や外食、レジャー費に加え、滞在中の世話には体力も必要です。「年金月22万円」で暮らす69歳のミチコさんも、お盆明けに小学1年生と3年生の孫を迎えましたが、わずか3日で「もう限界」と感じることに。何があったのでしょうか。
もう勘弁です…〈38歳長女〉は帰省中も実家で在宅勤務。〈年金月22万円〉69歳祖母が小学生の孫2人の世話に3日で限界を迎えたワケ ※写真はイメージです/PIXTA

東京で暮らす長女からの電話

長野県で暮らすミチコさん(69歳・仮名)は、71歳の夫と2人暮らし。夫婦の年金は合わせて月22万円ほどで、貯蓄を取り崩しながら堅実に暮らしています。

 

2人には娘が2人います。長女は38歳。関東で夫と、小学3年生、小学1年生になる2人の男の子と暮らしています。今年のお盆、長女一家は夫の実家へ帰省していました。

 

お盆が終わったころ、その長女からミチコさんに連絡がありました。

 

「子どもたち、まだ夏休みだし、関東は暑くて。何日かそっちに行ってもいい?」

 

長女は在宅勤務ができるため、実家でも仕事を続ける予定だといいます。

 

孫たちに会えるのはもちろんうれしいものです。長野なら関東より多少は涼しいだろうし、自然のなかでのびのび過ごせるだろう──。

 

ミチコさんは深く考えず、

 

「いいよ。仕事していても大丈夫。子どもたちは私たちが見ているから」

 

と答えました。

 

しかし、いざ孫たちがやってくると、想像していた「夏休みの帰省」とは少し違っていました。

遊び相手になるはずの「いとこ」がいない

孫たちが長野へ遊びに来たとき、いつも頼りになる存在がいました。近所に住む次女の子どもたちです。

 

年齢も近く、集まれば子ども同士で勝手に遊んでくれます。ミチコさん夫婦もおやつや食事を用意する程度で、つきっきりになる必要はありません。今回も同じように考えていました。

 

ところが、長野県の夏休みは関東などと比べて短めです。

 

孫たちがやってきたころには、近所のいとこたちはすでに新学期を迎えていました。

 

「そうだった。こっちはもう学校なんだ」

 

長女も、実家に来てから気づいたそうです。遊び相手がいなくなった小学3年生と1年生の兄弟。しかも母親である長女は、平日の日中はパソコンに向かって仕事をしています。

 

すると当然、「ばあば、何する?」「じいじ、どこか行こうよ」となります。

 

孫2人の相手は、そのままミチコさん夫婦の役目になりました。