「私は大丈夫」と笑いながら…〈年金月12万円〉エアコンは最小限、擦り切れた服を着続ける81歳母。長男を驚愕させた“まさかの通帳残高”

「私は大丈夫」と笑いながら…〈年金月12万円〉エアコンは最小限、擦り切れた服を着続ける81歳母。長男を驚愕させた“まさかの通帳残高”
(※写真はイメージです/PIXTA)

「子どもに迷惑をかけたくない」――そんな思いから極端な節約を続ける高齢者。しかし、その不安は本当に現実的なものなのでしょうか。本記事では、年金月12万円で暮らす81歳女性の事例を通じて、老後資金との向き合い方を考えます。

通帳を見たら…まさかの残高に仰天

転機が訪れたのは、和枝さんの通院に付き添った日のこと。銀行で記帳を終えた母の通帳をさりげなく見た浩一さんは、思わず声を上げました。

 

それまで、貯金額を聞いてもうやむやにされ隠されていました。しかし、残高は約1,350万円……まさかの金額でした。

 

「えっ、母さん、まだお金あるじゃないか!」

 

しかし、和枝さんは困ったように笑いました。

 

「え、見たの? ……これっぽっち。もし施設に入ることになったらどうするの。お金が足りなくなったら、お前に迷惑がかかるでしょう」

 

父が亡くなったとき、和枝さんの手元には預貯金や保険金などを合わせて1,500万円ほどが残りました。相続手続き上、浩一さんも、そのことは知っていました。

 

それから8年。家電の買い替えや冠婚葬祭、孫へのお祝いなど、避けられない支出があり、物価も上昇しました。そのため浩一さんは「かなり減っているんだろう」と思っていたのです。

 

しかし、実際には、和枝さんの普段の生活費は年金収入を大きく下回っていました。年金から余ったお金はそのまま積み立てられ、家電の買い替えや冠婚葬祭、孫へのお祝いなどの特別な支出に充てられていたのです。そのため、8年という歳月が経過しても、預金残高は想像ほど減っていませんでした。

 

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