未収金〈500万円超〉の証拠隠蔽…50代女性が「築50年マンション」を相続して絶望。80代理事長の“ヤバすぎる正体”【マンション管理士が解説】

未収金〈500万円超〉の証拠隠蔽…50代女性が「築50年マンション」を相続して絶望。80代理事長の“ヤバすぎる正体”【マンション管理士が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

国土交通省の調査によると、管理会社を入れずに住民たちだけで運営を行う「自主管理マンション」は、全国でわずか5〜6%程度まで減少しています。管理費が安く済むメリットがある一方で、一部の人物による“ブラックボックス化”の温床になりやすいというリスクもあります。築50年以上の古いマンションを相続した千葉県在住のAさん(50代・女性)も、そんな自主管理の闇に飲み込まれた一人でした。突然突きつけられた「500万円超」の未収金トラブルと、証拠開示を拒む80代理事長。売却もできず八方塞がりとなった絶望の淵から、いかにして法律を武器に反撃へ転じたのか。小規模マンションに潜む恐怖と解決策について、マンション管理士の松本洋氏が解説します。

頼りの弁護士は弱気、職場のしがらみ…八方塞がりの相続トラブル

Aさんは法的措置を検討し、相続手続きを担当した弁護士に相談。着手金30万円を支払い依頼しました。

 

しかし、その弁護士は相続分野では優秀だったものの、本件においては有効な証拠収集の指示がなく、見通しを尋ねても「敗訴するかもしれない」と弱気な対応でした。

 

Aさんは不安になり、別の無料相談の弁護士に相談すると、「これは勝てる案件でしょう」と真逆の回答。

 

弁護士を変えるべきかどうか、Aさんは悩んでいました。というのも、その弁護士はAさんの職場の直属の課長から紹介された人物で、人間関係を考えると簡単には断れなかったのです。

 

不満はあるものの、「紹介してくれた課長の顔をつぶしてしまうのではないか」という思いが、Aさんの決断を鈍らせていました。

 

その間にも事態は進みます。

売買契約も白紙に…売るに売れない「負動産」を前に絶望

相続したマンションを売却に出したところ、幸い買い手が見つかりました。ところが、仲介業者からはこう告げられます。

 

「管理費滞納問題が解決しない限り、決済には進めません」

 

せっかく成立しかけた売買契約も、滞納金の真偽がはっきりしないまま、宙に浮いた状態になってしまったのです。

 

その事実に直面したAさんは、解決の糸口すら見出せないまま、母の遺したマンションが売るに売れない「負動産」となっていることに、絶望するしかありませんでした。

次ページ絶望からの反撃…法律を武器に、理事長の解任請求の準備開始
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佐伯 知哉

幻冬舎ゴールドオンライン

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