「本当に必要な調査だったのか?」大規模修繕への違和感
築13年・101戸の分譲マンションで、理事に選任されてわずか3日目。後に理事長となるAさんは、大規模修繕工事の進め方や管理会社の説明に、早くも違和感を覚えていました。
理事就任前、管理会社は独自に建物調査を実施し、150万円の報告書を提出。しかし内容は目視中心で、Aさん自身は劣化をほとんど感じていませんでした。
「本当に必要な調査だったのか?」
その疑問は、理事会に参加するほどに“個別の不満”から“構造的な問題”へと姿を変えていきました。
管理会社フロント担当の不適切な対応
理事長就任から3ヵ月。管理会社フロント担当B氏の対応には、次々と問題が浮上しました。
本来は専用使用権者負担である集合ポスト修理を「管理組合負担が当然」と説明したり、管理会社が受注できる業務ばかりを積極的に説明し、住民対応が必要な事項は意図的に説明を避けたりするといった対応が目立ちました。
また、管理員が8ヵ月以上“代行”のままで清掃品質が低下しても報告すらなく、議論を避けて管理会社撤退をほのめかすことで、理事会を自らの意向に誘導しようとしたのです。さらに、管理会社が作成した議事録素案に対し、理事長であるAさんからの訂正を一切受け付けないという姿勢でした。
しかし、一部理事からは「管理会社に注意すると撤退される」との声も上がり、管理会社への過度な依存が意思決定を歪めていたのです。
