昇進は見込めず、給与はすでに頭打ち。将来の年金にも大きな期待はできない――そのような不安を抱えながら働き続けている50代会社員は、決して少数派ではありません。男性が、ある日、思いがけず相続したのは小さな貸し駐車場でした。月5万円という決して大きな金額ではありませんが、「毎月、働かずに収入が入ってくる」という事実がもたらした衝撃は、想像以上に大きなものでした。一人の会社員のリアルな体験を入り口に、不動産投資の基本について公認会計士の岸田康雄氏が解説します。
不動産投資は「完全な不労所得」ではない
ここで誤解してはいけないのは、不動産投資は魔法のような「完全な不労所得」ではないという点です。
不動産投資とは、
・賃料の管理
・空室対策
・修繕や維持管理
・税金や法令への対応
といった業務を伴う、れっきとした賃貸経営です。
手間がゼロになることはありません。ただし、会社員の労働収入と決定的に違うのは、自分が働いていない時間にも収益が生まれる構造を持っている点です。
それでも不動産が「労働収入」と決定的に違う理由
給与収入は、働くことをやめれば止まります。一方、不動産収入は、適切な管理を行えば、資産が収益を生み続けます。
相談者が感じた「震え」は、金額への驚きではなく、お金の入り方そのものが違うという構造的な違いへの気づきだったのでしょう。
公認会計士/税理士/行政書士/宅地建物取引士/中小企業診断士/1級ファイナンシャル・プランニング技能士/国際公認投資アナリスト(日本証券アナリスト協会認定)
平成28年度経済産業省中小企業庁「事業承継ガイドライン委員会」委員、令和2年度日本公認会計士協会中小企業施策研究調査会「事業承継支援専門部会」委員、東京都中小企業診断士協会「事業承継支援研究会」代表幹事。
一橋大学大学院修了。中央青山監査法人にて会計監査及び財務デュー・ディリジェンス業務に従事。その後、三菱UFJ銀行ウェルスマネジメント営業部、みずほ証券投資銀行部M&Aアドバイザリーグループ、メリルリンチ日本証券プリンシパル・インベストメント部不動産投資グループなどに在籍し、中小企業の事業承継から上場企業のM&Aまで、100件を超える事業承継とM&A実務を遂行した。現在は、相続税申告と相続・事業承継コンサルティング業務を提供している。
WEBサイト https://kinyu-chukai.com/
著者登壇セミナー:https://kamehameha.jp/speakerslist?speakersid=142
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