昇進は見込めず、給与はすでに頭打ち。将来の年金にも大きな期待はできない――そのような不安を抱えながら働き続けている50代会社員は、決して少数派ではありません。男性が、ある日、思いがけず相続したのは小さな貸し駐車場でした。月5万円という決して大きな金額ではありませんが、「毎月、働かずに収入が入ってくる」という事実がもたらした衝撃は、想像以上に大きなものでした。一人の会社員のリアルな体験を入り口に、不動産投資の基本について公認会計士の岸田康雄氏が解説します。
50歳からの不動産投資は本当に遅いのか
結論から言えば、50歳からの不動産投資は決して遅くありません。
むしろ、
・収入が安定している
・金融機関からの信用がまだある
・老後までの期間が具体的に見えている
という点で、冷静な投資判断がしやすい年代でもあります。
重要なのは、一攫千金を狙わず、「老後の補助収入をつくる」という現実的な目的を設定することです。
不動産投資の基本構造――賃貸収入と売却益
不動産投資の収益は、大きく2つに分かれます。
1つ目は賃貸収入(インカムゲイン)。
家賃や地代、駐車場収入など、毎月得られる収益です。
2つ目は売却益(キャピタルゲイン)。
将来、物件を売却した際に得られる利益を指します。
50代からの投資では、賃貸収入を中心に据え、売却は「出口戦略」として位置づける考え方が現実的でしょう。
なお、収益不動産を5年超保有して売却した場合、譲渡所得には所得税・住民税を合わせて約20.315%(長期譲渡所得)が課税されます(2025年12月時点)。
公認会計士/税理士/行政書士/宅地建物取引士/中小企業診断士/1級ファイナンシャル・プランニング技能士/国際公認投資アナリスト(日本証券アナリスト協会認定)
平成28年度経済産業省中小企業庁「事業承継ガイドライン委員会」委員、令和2年度日本公認会計士協会中小企業施策研究調査会「事業承継支援専門部会」委員、東京都中小企業診断士協会「事業承継支援研究会」代表幹事。
一橋大学大学院修了。中央青山監査法人にて会計監査及び財務デュー・ディリジェンス業務に従事。その後、三菱UFJ銀行ウェルスマネジメント営業部、みずほ証券投資銀行部M&Aアドバイザリーグループ、メリルリンチ日本証券プリンシパル・インベストメント部不動産投資グループなどに在籍し、中小企業の事業承継から上場企業のM&Aまで、100件を超える事業承継とM&A実務を遂行した。現在は、相続税申告と相続・事業承継コンサルティング業務を提供している。
WEBサイト https://kinyu-chukai.com/
著者登壇セミナー:https://kamehameha.jp/speakerslist?speakersid=142
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