12月2日の日経平均株価は上昇して寄り付くと、前場はプラス圏でもみ合う展開となりました。もっとも、後場に上昇幅を縮小させ、大引け前には一時マイナスに転じる場面も。結局、前日比0.17円高の49,303.45円で取引を終えています。日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がりが112銘柄、値下がりが111銘柄、変わらずが2銘柄。
日経平均株価の寄与上位は、ファーストリテイリング〈9983〉、ファナック〈6954〉、アドバンテスト〈6857〉、信越化学工業〈4063〉、HOYA〈7741〉となり日経平均を押し上げた一方、寄与度下位は、ソフトバンクグループ〈9984〉、東京エレクトロン〈8035〉、リクルートホールディングス〈6098〉、第一三共〈4568〉、豊田通商〈8015〉となりました。
また、東証プライム市場の売買高は21億3,800万株、売買代金は5兆2,278.59億円となり、前日と比べて減少。
業種別では、銀行業、非鉄金属、その他金融業、精密機器、ゴム製品などが上昇した一方、鉱業、電気・ガス業、情報・通信、パルプ・紙、その他製品などが下落しました。金利上昇が業績の追い風となりやすいメガバンクや地銀が物色されるなか、東証株価指数(TOPIX)の業種別株価指数の「銀行業」は26年ぶりの高水準を付けています。一方、利上げにより債務負担の増加が意識される電力や不動産、建設は売り優勢の展開に。利上げ観測の影響が物色動向に反映された模様です。
東証プライム市場の個別銘柄の上昇率は、1位がキヤノン電子〈7739〉で+380円(+11.66%)の3,640円、2位が日本電気硝子〈5214〉で+569円(+9.87%)の6,335円、3位がJUKI〈6440〉で+33円(+8.05%)の443円となりました。
一方下落率は、1位がLink-Uグループ〈4446〉で-400円(-25.81%)の1,150円、2位がユニチカ〈3103〉で-33円(-10.15%)の292円、3位が東洋エンジニアリング〈6330〉で-238円(-9.04%)の2,395円で取引を終えました。
なお、年初来高値を更新したのは67銘柄、年初来安値を更新したのは19銘柄でした。
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