11月11日の日経平均株価は、前日の米株市場でハイテク株が大幅高となった流れを引き継ぎ、朝方はアドバンテスト〈6857〉やディスコ〈6146〉などの半導体関連銘柄が買われ、指数は一時600円超上昇しました。しかし、買い一巡後は一転して売り優勢の展開に。朝方指数をけん引した半導体銘柄群が、今度は指数を押し下げる形となり、日経平均株価は前日比68.83円安の50,842.93円で取引を終えています。市場では、米政府機関の閉鎖解除により経済統計の発表が再開すると、利下げが遠のき株安となるのではないかといった声があり、これを警戒した動きが膨らみ指数が下げに転じたのではないかとみられています。日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がりが105銘柄、値下がりが117銘柄、変わらずが3銘柄。
日経平均株価の寄与度下位は、アドバンテスト〈6857〉、フジクラ〈5803〉、TDK〈6762〉、ディスコ〈6146〉、三菱地所〈8802〉となり日経平均を押し下げた一方、寄与度上位は、ソフトバンクグループ〈9984〉、ソニー〈6758〉、ファーストリテイリング〈9983〉、中外製薬〈4519〉、リクルートホールディングス〈6098〉となりました。
また、東証プライム市場の売買高は24億2,700万株、売買代金は6兆7,321.27億円となり、前日と比べて増加しています。
業種別では、空運業、電気・ガス業、水産・農林業、建設業、医薬品などが上昇した一方、非鉄金属、海運業、陸運業、卸売業、機械などが下落しました。
東証プライム市場の個別銘柄の上昇率は、1位がユニチカ〈3103〉で+50円(+25.38%)の247円、2位がフォーラムエンジニアリング〈7088〉で+300円(+23.26%)の1,590円、3位がセントケア・ホールディング〈2374〉で+150円(+15.46%)の1,120円となりました。
一方下落率は、1位が三菱ガス化学〈4182〉で-500円(-16.91%)の2,457円、2位がコーセー〈4922〉で-997円(-16.46%)の5,059円、3位が大阪チタニウムテクノロジーズ〈5726〉で-283円(-11.25%)の2,232円で取引を終えました。
なお、年初来高値を更新したのは96銘柄、年初来安値を更新したのは8銘柄でした。
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