10月30日の日経平均株価は寄り付き下げて始まると、その後は終日方向感定まらず、前日終値を挟んでもみ合う展開となりました。指数は前日比17.96円高の51,325.61円で取引を終えています。
この日はまず、米国時間29日のFOMC終了後、パウエルFRB議長が記者会見で次回(12月)会合での追加利下げに慎重な見方を示したことが株価の重荷となりました。
一方、この日の日銀金融政策決定会合で政策金利が据え置かれたことを受けて、為替相場で円安が進み、これが株価を下支え。加えて、前日の日経平均株価を1,000円以上押し上げたアドバンテスト〈6857〉をはじめ、レーザーテック〈6920〉や東京エレクトロン〈8035〉も物色されていることから、半導体関連銘柄に対する期待は引き続き高い模様です。日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がりが176銘柄、値下がりが48銘柄、変わらずが1銘柄。
日経平均株価の寄与度上位は、レーザーテック〈6920〉、東京エレクトロン〈8035〉、アドバンテスト〈6857〉、フジクラ〈5803〉、NEC〈6701〉となり日経平均を押し上げた一方、寄与度下位は、ソフトバンクグループ〈9984〉、ファーストリテイリング〈9983〉、ディスコ〈6146〉、ソニー〈6758〉、日東電工〈6988〉となりました。
また、東証プライム市場の売買高は37億4,100万株、売買代金は10兆0,300.33億円となり、前日と比べて増加。
業種別では、非鉄金属、鉱業、電気・ガス業、銀行業、石油・石炭製品などが上昇した一方、陸運業、空運業、情報・通信、機械、繊維製品などが下落しました。
東証プライム市場の個別銘柄の値上がり上位は、1位が住友理工〈5191〉で+459円(+21.29%)の2,615円、2位がレーザーテック〈6920〉で+5,000円(+21.21%)の28,575円、3位が住友電設〈1949〉で+1,500円(+19.69%)の9,120円となりました。
一方、値下がり下位は、1位がノジマ〈7419〉で-122円(-9.44%)の1,171円、2位がグッドコムアセット〈3475〉で-126円(-8.26%)の1,399円、3位が東海旅客鉄道〈9022〉で-341円(-8.25%)の3,793円で取引を終えました。
なお、年初来高値を更新したのは65銘柄、年初来安値を更新したのは26銘柄でした。
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