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サラリーマンから料理屋へ
「確かにそうやな」と、私の話を聞いた部長は言いました。
部長もそう思うということは、やはりこのまま呑気にサラリーマンを続けていても、私にはゆっくり過ごせる余生は手に入らないのだろう。今、私は29歳。この先、自分がどのように生きていくべきか真剣に考えて、新たな道を進むべき時なのかもしれない。
考え始めたら止まらなくなりました。私はもともと独立志向が強かったわけではないので、しばらくは自分が何をしたいのかわかりませんでした。数ヵ月は悶々と考え続けていたと思います。ただ、独立というものに憧れのような気持ちだけが私の中で大きくなっていきました。
ようやく何か自分にやれることをやってみよう。そう気持ちが決まった時、もう一度母と話をしたのです。
「お母ちゃん、数ヵ月前、僕にこの店を継いでと言うたよね。お茶屋は嫌やけれども、ちょっと代替えを機に商売を変えて、料理屋にしたらどうや」
「あんたできるか?」
「ちょっとやってみたいな思うて」
そう口に出して母に言ってしまうと、私の頭の中はそのことでいっぱいになってしまいました。人生にはこんなふうに何か予期せぬ力が働いて、思わぬ方向へ導かれるタイミングというものがあるのかもしれません。
こうして私は会社を辞めて、料理屋をやるという大きな決断をしたのでした。
遠藤 弘一
株式会社圓堂
代表取締役
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