(※写真はイメージです/PIXTA)

2015年、「天ぷら圓堂」の主人・遠藤弘一氏は夢であった米国ビバリーヒルズに出店しました。しかし、その華やかな挑戦の裏にあったのは、ビザが取れず信頼できるスタッフも集まらないという過酷な「人材確保」の現実と、日本の常識が通用しない「商慣習」との衝突でした。同氏の著書『まっすぐ精進 京都祇園「天ぷら圓堂」繁盛記』(幻冬舎メディアコンサルティング)より、海外進出の裏に潜む、リアルな障壁と教訓をみていきましょう。

ゴールドオンライン新書最新刊、Amazonにて好評発売中! 

『データで読み解く「日本経済」のリアル【季節&気象・マインド・おもしろジンクス編】』
宅森昭吉(著)+ゴールドオンライン (編集)

データで読み解く「日本経済」のリアル【エンタメ・スポーツ・事件編】』
宅森昭吉(著)+ゴールドオンライン (編集)

富裕層の資産承継と相続税 富裕層の相続戦略シリーズ【国内編】
八ツ尾順一(著)+ゴールドオンライン(編集)

 

シリーズ既刊本も好評発売中 → 紹介ページはコチラ!

夢の海外進出

2015年、私は一つの夢を叶えました。米国ロサンゼルス・ビバリーヒルズに「天ぷら圓堂」をオープンしたのです。

 

私の夢は、「天ぷら圓堂」を多店舗展開することではありません。熱々の揚げたての天ぷらを、一点、一点、お寿司のように食べてもらうという日本的なぜいたくな食べ方を、世界中に広めることです。そのために、まず海外で高級板前カウンター割烹形式の天ぷら屋をやりたいと思っていました。

 

その夢が実現したのです。これも、私があちこちアンテナを張って、計画を立ててというわけではなく、気づいたら、私のところに話が舞い込んだという感じでした。最初に話があったのは、ワインバーをオープンしたばかりの頃です。同志社時代の友達から連絡がありました。

 

「アメリカでゴルフショップを経営していた山本が、お店を潰してしまって、なんとか助けたい。お前、アメリカのロサンゼルスに店を出したい言ってたやろ。それ、実現しようや。そして、山本をその店の支配人にするんや。かかる費用の一部は俺が持つ」

 

「えっ? ほなやってみようかな」

 

こうして夢の海外進出が始まったのです。この時私は52歳。若い頃からの夢ではありましたが、そろそろそんな大きな夢を見ている場合じゃないなあと思い始めていた時だったので、最初は少し躊躇しました。でも、やっぱりどうしてもこの夢を諦めることができなかったのです。

 

これはチャンスだ!と思いました。しかも降って湧いてきたかのような話です。そういう話には、もちろん信憑性を確かめてからですが、乗ったほうがいい。これまでの私の経験からそう確信したのです。

 

次ページビバリーヒルズで「天ぷら圓堂」本店のそのままの体験を

※本連載は、遠藤弘一氏の著書『まっすぐ精進 京都祇園「天ぷら圓堂」繁盛記』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋・編集したものです。

まっすぐ精進 京都祇園「天ぷら圓堂」繁盛記

まっすぐ精進 京都祇園「天ぷら圓堂」繁盛記

遠藤 弘一

幻冬舎メディアコンサルティング

石畳と格子戸がつづく祇園。夕暮れの路地を舞妓がすり抜け、座敷の明かりがにじむ――お茶屋・置屋・仕出しが役割を分かち合う商いが息づく花街。この祇園の地で、明治十八年創業のお茶屋「近江榮」を受け継いだ著者は、1991年…

カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録