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念願の二店舗目のオープン
この頃、私は母の勧めで、商工会議所や青年会議所(JC)に加入しました。経営者とつながりを持っていろいろな情報を聞いたり、勉強をしたりしたほうがよいのではないかという母の思いがあったのだと思います。
私は参加できる時にそれらの会合へ顔を出すようになりました。特にJCは、20歳から40歳までの青年が入っている組織で、35歳まで加入でき、40歳になると卒業しなければなりません。
当時、私は34歳。加入できるギリギリの年齢でした。最初はどういう感じなのだろうかと思っていましたが、意外と楽しく、同年代の同業の仲間ができたのです。
彼らと付き合うようになってしばらくすると、みんな、すでにいくつもの店舗を持って、しっかり経営していることがわかってきました。1店舗のみの経営で加入している人はほとんどいなかったように思います。正直、肩身が狭かったです。まだ店の2階の座敷に家族と住んでいましたが、家族と暮らす家より先に二店舗目を持ちたい。そう思うようになりました。
不思議なもので、私がそう強く願うようになると、「遠藤さん、二店舗目を出したらどうや」と、不動産情報などを教えてくれる人が現れたのです。時を同じくして、自宅のほうも、新聞の不動産の広告を見たり、知人に教えてもらったりして、店から歩いて10分くらいのところに、3600万円の中古のマンションを見つけ、住宅ローンを組んで買うことができました。それによって、街の定食屋のような、お店の2階に暮らす生活から抜け出したのです。
念願だった二店舗目は、一店舗目のすぐ近く、歩いて10分ほどのところにある花見小路というとてもにぎやかな場所で5階建てのビルの1階を借りて出店しました。保証金が1600万円、家賃が80万です。保証金も家賃も安くはありませんでしたが、お店をやるのにはとても良い場所でした。
私は店の作りなどはあまり考えず、一店舗目と同じようなカウンター席を設けた形で開店さえすれば、単純に売り上げが2倍になる。そう思い、嬉々として二店舗目をオープンしました。
