6月12日の日経平均株価は、前日の米ハイテク株安や円高進行を受けて、朝方から大きく下落すると、その後も終日マイナス圏で推移。前日比248.10円安の38,173.09円で取引を終えました。Bloombergはこの日の早朝、「トランプ米大統領は一方的に関税率を設定し、『今後1週間半から2週間以内』に各国・地域に書簡を送ると述べた」と報道。また同日THE WALL STREET JOUNALが「中国は米国の自動車メーカーや製造業者向けのレアアース(希土類)輸出許可に6ヵ月の制限を設ける方針」と報じるなか、市場では米中関係の改善に対する期待が後退。主力銘柄は総じて利益確定の売りが優勢となった模様です。日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がりが68銘柄、値下がりが154銘柄、変わらずが3銘柄。
日経平均株価の寄与度下位は、ファーストリテイリング〈9983〉、リクルートホールディングス〈6098〉、TDK〈6762〉、信越化学工業〈4063〉、アドバンテスト〈6857〉となり日経平均を押し下げた一方、寄与度上位は、東京エレクトロン〈8035〉、KDDI〈9433〉、コナミ〈9766〉、ニトリ〈9843〉、三菱重工業〈7011〉となりました。
また、東証プライム市場の売買高は15億2,700万株、売買代金は3兆7,650.01億円となり、前日と比べて減少。
業種別では、石油・石炭製品、鉱業、機械、銀行業、その他製品などが上昇した一方、サービス業、化学、輸送用機器、ガラス・土石製品、パルプ・紙などが下落しました。
東証プライム市場の個別銘柄の上昇率は、1位がgumi〈3903〉で+100円(+18.52%)の640円、2位がANYCOLOR〈5032〉で+700円(+17.09%)の4,795円、3位が住友ファーマ〈4506〉で+150円(+16.95%)の1,035円となりました。
一方下落率は、1位がジャパンディスプレイ〈6740〉で-1円(-5.88%)の16円、2位がベイカレント〈6532〉で-432円(-5.65%)の7,217円、3位がキオクシアホールディングス〈285A〉で-103円(-4.70%)の2,088円で取引を終えました。
なお、年初来高値を更新したのは79銘柄、年初来安値を更新したのは8銘柄でした。
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