■上も下も右も左も、全員いなくなった…手当たり次第壁を叩く騒音被害!経営するアパートにやってきた「迷惑入居者」の実録【不動産鑑定士兼税理士大家が解説】
子どもたちのためのはずが…遺したアパートが相続争いの火種に
60代のアパートオーナーのAさんは、万が一のことがあった場合にも3人の子どもたち(配偶者は先に他界)が仲良く幸せに暮らしていけるよう財産を残したいと考え、堅実にアパート経営を行ってきました。経営するアパートの価値は4,500万円(ローン返済済み)。Aさんは、そのアパートの1室に長女と2人で暮らしていました。
そしてある日、心配していた「万が一」の事態が現実となり……Aさんは急病によって亡くなってしまいます。
Aさんのアパート以外の財産は、貯金が数百万円程度あるのみでした。Aさんは遺言書を遺していなかったため、3人の子どもたちは相続について話し合うことに。しかし、意見は対立してしまいました。
自分が住んでおり、生前両親が大切にしていたアパートを売りたくないと考える長女。Aさんの死亡をきっかけにアパートを売却して得たお金を平等に分配し、新たなスタートを切るべきだと考える2人の息子たち。
お互いに公平・平等な相続をすること自体に争いはないものの、方針について意見がまとまらず、結局は調停でも解決ができないまま裁判へ……。
Aさんの「子どもたちに仲良く幸せに暮らして欲しい」という願いとは裏腹に、激しい言い争いが繰り広げられることとなってしまいました。これではAさんは浮かばれません。
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