職場にいる、顧客に「君の話なら聞こう」と言われる人は、何が違うのか【年商10億円企業の経営者が解説】

職場にいる、顧客に「君の話なら聞こう」と言われる人は、何が違うのか【年商10億円企業の経営者が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

挑戦は人を成長させます。気をつけなければいけないのが、挑戦と冒険を間違えないことです。そこには、リスク管理があるか否かの違いがあります。挑戦するには、事前に検討し、見極めることが重要です。本記事では、(株)三光堂(岐阜)大野正和氏の著書『挑戦を成功に導く「見極め力」』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋・再編集し、詳しく解説します。

「君の話なら聞こう」と思ってもらう関係づくりから

必要なのは顧客から「君の話なら聞こう」「あなたがそう言うならやってみよう」と言ってもらえるような関係づくりであり、部下が「先輩に付いていこう」「そのやり方に学ぼう」と思うような関係づくりです。それができているのかどうか、その見極めをすることが、挑戦を成功させることにつながります。まだ関係づくりができていないなら、まずそれに力を注ぎ、きちんとコミュニケーションがとれる関係をつくらなければなりません。

相手との一致点、対立点を探り続けることが重要

もちろん、これは単なるテクニックの話ではありません。

 

相手の懐に飛び込み、少しずつ関係を深めながら、そして自分に不足があれば補いながら少しずつ築いていくものです。相手の話を真剣に聞く、相手が関心を持ちそうな情報を提供する、同じ趣味を楽しんでみる、時には仕事を離れて雑談を楽しむことも必要です。「仕事のうえでもそうだが、あの人と話していると楽しいし、ためになる」と思ってもらえれば、アポイントに苦労することもありません。

 

挑戦は相手とともに新しい現実をつくることであって、自分の確信を一方的に押しつけたり貫いたりすることではありません。相手が存在し、その意識や行動の変容が実現することによって、挑戦は初めて良い結果を生みます。だからこそ、相手を見極めてどこに一致点があるか、どこが対立しているのかを探り、あるいは、自分の仲間を見てどういうチームをつくるべきかを考えていく必要があります。相手の見極めが最も大事なことです。

 

ただし、信頼関係が完璧に出来上がるまでは何もしない、ということではありません。まず関係づくりがあって、それができたら提案する、と段階を追って考えることではないのです。一方で関係構築を進めながら、その進展を見極めつつ挑戦を進めていくことが必要です。


 

 

(株)三光堂(岐阜)

大野 正和

代表取締役会長 CEO

 

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※本連載は、(株)三光堂(岐阜)大野正和氏の著書『挑戦を成功に導く「見極め力」』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋・再編集したものです。

挑戦を成功に導く「見極め力」

挑戦を成功に導く「見極め力」

大野 正和

幻冬舎メディアコンサルティング

見極める力が、失敗を恐れない心を育てる 80歳にして挑戦をつづける経営者が自身の半生を振り返り、未来を切り拓く挑戦の真髄を語る 目の前にチャンスがあっても、「自分には無理かもしれない」「うまくいかなかったら時間…

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