社長室のメリット・デメリット
社長室のデメリット
社長室があることのデメリットは、「社長と社員の間に壁ができてしまう」、「社長が社長室に居ついてしまう」、「社長が社内やお客様の動きを感じられない」ということです。
壁が一枚あるだけで、社員は社長に話をしづらくなります。社長に重要な情報が上がってきません。社長室があると、居心地が良くて、社長が外に出ていかなくなるのです。そうしたことの帰結として、社長が、社内や世間の動きを感じられなくなってしまいます。社長室に籠って、上がってくる業務日報を読み込んでも、社員の“生”の動きは掴めません。ネットで経済情報を熟読しても、お客様の“生”の動きは把握できません。
社長室を捨てるメリット
そこで、社長室を捨てることをお勧めします。
社長室を捨てるメリットは、「社長と社員との壁がなくなり、コミュニケーションが良くなる」、「社長が前線に立つようになる」、「社長が社内やお客様の動きに敏感になる」ということです。
社長室がなくなれば、社長は大部屋に、社員と一緒に座ることになり、報・連・相(報告・連絡・相談)がしやすくなります。何よりも、肩ひじの張らない世間話や雑談をすることができます。「奥さん、元気?」か「子供さん、来年に小学校入学だっけ?」というような何気ない会話にこそ、相手を理解するための重要なヒントが隠されていたりするものです。
それから、社長が落ち着いて座っていられる場所がなくなりますので、自然と、工場の現場を歩きまわったり、取引先に出かけていって先方の社長と面談したりするようになります。社長が前線に立つことで、社内の現状を的確に把握できたり、取引先の変化にいち早く気づいたり、競合他社の実力を理解したりすることができたりするのです。
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