“倉庫を捨てたら”社員のサボりが改善。…余分な土地建物を「捨てた」会社が得た“多くの成果”

“倉庫を捨てたら”社員のサボりが改善。…余分な土地建物を「捨てた」会社が得た“多くの成果”
※画像はイメージです/PIXTA

所有している土地建物でも、それを有効活用していないとコストがかかるばかりです。そのうえ維持するための労力が必要となり、社員や所有者に負荷をかけてしまいます。企業の経営者や個人事業主向けに、経営の一方策として「捨てる」ことの重要性を問う本連載。組織変革プロデューサー・小早祥一郎氏著書の『8割を捨てて2割に集中する 捨てる経営 (捨てると会社の本質が見えてくる→どうすれば儲かるのかわかる!)』(スタンダーズ)より、一部抜粋して紹介します。本稿では、余分な土地建物を捨てるメリットについて、事例を交えて解説します。

 

余分な土地建物を捨てる

土地や建物は有効活用してこそ意味がある

少なくない企業で、実際に使っている以外の土地や建物を所有していることがあります。所有そのものには善悪はありません。問題は、その土地建物を有効活用しているかどうか、です。

 

支援先企業の経営者と話をしていて、見たこともないような土地建物の話が出てきて、驚くことがあります。本拠とする場所からは離れており、特段に活用もしていない、と。土地は「資産」「財産」だから持っていて悪いことはなかろう、という考えのようです。しかしこの考えに、手放しで賛同するわけにはいきません。

活用していない不動産所有のデメリット

土地や建物を所有していれば、固定資産税がかかります。山奥なので、たいした金額ではない、と思うかもしれません。それでも、塵も積もれば山となる、です。

 

また、定期的に草刈りなどをしなければなりません。あまりひどい状態を放置しておけば、近隣住民に迷惑をかけて苦情が来てしまいます。業者に任せるならば、それだけの経費がかかります。社員がやるとすれば、そのぶん、社員が本来すべき業務にしわ寄せがくることになります。社員にしても、なぜ自分がこんな土地の草刈りをしなければならないのか、と不満を持つことでしょう。

 

もし建物が建ったままだとしたら、その建物を維持するために、メンテナンスが必要です。建物は使わないと傷むので、どんどん劣化すると同時に、放置しておくと周辺の景観を害してしまいます。場合によっては、使いもしない建物をリフォームする、なんてバカなことになりかねません。

 

つまり、活用していない土地建物は、所有しているだけで余計なエネルギーを使うのです。

余分な土地建物を捨てた会社の事例

在庫を整理したら、土地建物が不要になった

Z社は、地方の材木店です。当初、本店を含めて3箇所の木材置場がありました。社内で整理・整頓の活動を進めていく中で、木材の在庫も処分していきました。

 

当初は、大量の木材がいたるところに在庫されていました。聞けば、現社長が先代から経営を引き継いでから、一度もこれらの木材に触ったことがない、というのです。これは間違いなく売れる、というもの以外、どんどん捨てていきました。それにつれて、それぞれの倉庫の内部がスカスカになってきます。

 

すると、3箇所も倉庫は要らないという話になり、倉庫を統廃合することになりました。3箇所あるうちの2つの倉庫の中身を、本店の倉庫に移し、建屋を解体し、更地にして、土地を売却しました。移動のロスが少なくなったことで、業務の効率が良くなりました。


また、敷地が離れていると、管理が行き届かず、倉庫内が乱れたり、社員がサボったりという状況を生みがちですが、そういったことも改善できました。

 

【図表1】要らない倉庫を一か所にまとめる

 

《最新のDX動向・人気記事・セミナー情報をお届け!》
≫≫≫DXナビ メルマガ登録はこちら

次ページ日産が選んだ衝撃的な決断
8割を捨てて2割に集中する 捨てる経営(捨てると会社の本質が見えてくる→どうすれば儲かるのかわかる!)

8割を捨てて2割に集中する 捨てる経営(捨てると会社の本質が見えてくる→どうすれば儲かるのかわかる!)

小早 祥一郎

スタンダーズ

「社長、まず捨ててください」 「モノ」「情報」「壁」「商品・資産」「人間関係」「しがらみ」…会社にムダなものがなくなると、びっくりするほど業績が上がる! 「増やす」「加える」ではなく「捨てる」という逆転発想の成…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録