コロナ禍で急激に普及した「オンライン研修」
新型コロナウイルス感染拡大の影響により急激にニーズが高まり、いまでは当たり前のように受け入れられている「オンライン研修」。
場所を問わず簡単に参加することができ、会場費や移動費といったコストの削減にもつながるため非常に便利である一方、「やはりオフライン(集合型)のほうがいい」「オンラインだと研修の効果が期待できないのでは」といった声がいまだにあることも事実です。そこで今回は、効果的なオンライン研修を実施する方法についてみていきましょう。
そもそも「オンライン研修」とは、パソコンやスマートフォン、タブレットといったデバイスをインターネット回線で繋ぎ、オンラインで開催する研修のことをいいます。
一言にオンライン研修といっても、講師から提供される研修をリアルタイムで受けることができる「ウェビナー式」と、すでに録画された動画を自身の都合のいいタイミングで見る「オンデマンド式」があります。今回は、主に「ウェビナー式」のオンライン研修を効果的に行う方法を紹介します。
オンライン研修を効果的に行う「4つ」のポイント
1.講師は「15分以上」一方的にしゃべり続けない
講師が話す時間は、各パートどんなに長くとも「15分程度」までとし、適宜個人ワークや発表、ディスカッションなどを挟むことが大切です。これは、アメリカの教育の第一人者R・パイク氏による、「研修内容を集中して覚えていられる時間の限界は15分である」という研究結果を踏まえています。
また、講座自体の長さは「90分以下」に設定するといいでしょう。これは、大人の集中力は90分程度が限界であるためです。もし90分を超える場合は、途中で10分程度の休憩を挟みましょう。
2.ワークの指示を明確にする
オンライン研修でも、「ブレイクアウトルーム」を活用してグループディスカッションを行うことで、受講生の学びの効果を高めることができます。しかし、オフライン研修と比較して、講師がグループの様子を簡単に確認することはできないため、注意が必要です。
ワークの進め方だけでなく、進行役やタイムキーパーといった役割分担を明確に指示しておくことで、「お互いが様子を見ながら黙ってしまう」といった無駄な時間をなくすことができます。特に、初回のディスカッションを開始する前には、「名字のあいうえお順で『あ』に近い方からスタートしましょう」といった、細かい指示を行うことがコツです。
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