主契約だけに絞れば保険料は約半分に
▶保険の組み合わせでコスパ保険になる
→「特約を見直す」「賢い組み合わせで自分にピッタリの保障にする!」
■特約の保険料は意外と大きい
持病があって安い保険に入り直すことが難しかったり、予定利率の高い保険に入っている場合は、主契約をそのままにして、特約だけ見直す方法も有効です。
というのも、主契約より特約に払っている保険料のほうが高いケースは、とても多いのです。
かつては、主契約が終身保険で、そこに定期保険や入院保障などいろいろな特約がついている保険が主流でした。
下の図では、主契約の終身保険の保険料が9000円であるのに対して、特約部分は1万1000円です。主契約だけに絞れば、保険料は約半分に下がります。
ここにあげた特約は優先度としては低い保障ですから、不要な特約は解約しましょう。大きな節約になります。
■別々の保険に入る手も
特約として加入すると保険会社が1つにまとめられるため、管理しやすいというメリットはあります。しかし、主契約を解約すれば、特約も解約になってしまいます。
必要な保障を選び、別々の保険に入ったほうが保障内容が充実し、なおかつ保険料が安くなることもあります。
上の図をご覧ください。
収入保障保険と就業不能保険の両方の保障がほしいケースです。
収入保障保険の「FWD 収入保障」に、就業不能の保障である「生活支援特則」をつけたパターンが図の左。就業不能保険の「働く人のたより」を組み合わせたパターンが上の図(下段)です。
保険の組み合わせ方で保険料は安くなり、保障内容も手厚くなっています。
保険会社としては、すべてのジャンルでよい商品を作ることが理想ですが、なかなか難しいもの。しかし、保険会社の重点商品は、保険料が安く、保障もしっかりしている場合が多いのです。それを上手に組み合わせることによって、コスパ保険にできます。必要な保障をどう組み合わせるかがポイントです。
ただし、なかには優れた特約も存在します。SONPOひまわり生命の「健康のお守り」の「介護一時金特約」はその1つ。医療保険にこの特約をつけると、医療と介護の両方に備えられ、コスパ保険になります。
ここでのコスパ術は、入院給付金日額を最低の3000円に設定すること。保険料が安くなります。この特約は終身保険につけることも可能です。終身保険の保険金を50万円に設定すると、保険料をぐっと抑えられます。
長尾 義弘
ファイナンシャルプランナー
横川 由理
FPエージェンシー代表
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