(※画像はイメージです/PIXTA)

定年を迎える夫婦は満期がくるので次はどんな保険に加入したらよいか思案中です。まずは毎月の保険料を試算してから考えても遅くありません。ファイナンシャルプランナーの長尾義弘氏と横川由理氏が『NEWよい保険・悪い保険2023年版』(徳間書店)で解説します。

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毎月2万8336円貯金をすると850万円

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ケーススタディ⑦
真鍋良信さん(仮名)59歳、会社員
妻:真理子さん(仮名)60歳、パート
子ども:19歳
家計の状況
夫の年収 800万円
妻の年収 100万円
月額の保険料 2万450円

 

■「保険には入らない」という選択肢もあり

 

来年定年を迎える会社員の真鍋さんの保険は、そろそろ満期が来るので、次はどんな保険に加入したらよいのか思案中です。医療保険とがん保険に夫婦そろって入りたいそうです。

 

加入中の保険は満期後も、医療保障の継続はできるようですが、妻の保障は夫と別にしておかないと、夫死亡時には、妻の保険がなくなってしまいます。

 

もちろん「保険には入らない」という選択肢もありますので、まずは試算をしてから考えていくことにしましょう。

 

1日あたり5000円の医療保険と、診断給付金100万円、治療給付金が10万円のがん保険に加入した場合、良信さんは1ヵ月1万8021円。妻は同じ保障で、1万315円、ふたり分だと2万8336円になります。もし、ふたりで85歳まで保険料を支払うと、約850万円にもなるのです。

 

逆に毎月、2万8336円を貯金すると、850万円になるわけです。掛け捨ては抵抗があるため、リターン型のがん保険に加入します。保障は診断時の100万円。2年に1回の支払いです。

 

保険料は良信さんが1万700円。80歳時に約257万円が戻ります。妻の保険料は6190円で、80歳時に149万円が戻ります。注意することは80歳までに死亡すると、解約返戻金しか戻らないことです。

 

解約返戻金は保険料の30%から60%。良信さんが70歳で死亡すると、約58万円で、保険料の45%。80歳になる直前では、155万円。

 

『NEWよい保険・悪い保険2023年版』(徳間書店)より。
『NEWよい保険・悪い保険2023年版』(徳間書店)より。

 

次ページ介護が気になる世代の保険の見直し方

※本連載は 長尾義弘氏、横川由理氏が監修した『NEWよい保険・悪い保険2023年版』(徳間書店)より一部を抜粋し、再編集したものです。

NEWよい保険・悪い保険2023年版

NEWよい保険・悪い保険2023年版

長尾 義弘
横川 由理

徳間書店

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NEWよい保険・悪い保険2022年版

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長尾 義弘
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徳間書店

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