生命保険の保険料を支払うと税金が戻ってくる
▶保険料が二重に安くなる契約の仕方
→前納払い、クレジットカード、生命保険料控除を使ってトコトン安く契約をする
■保険料はまとめて支払うと割引に
保険の営業員、保険代理店、インターネットなど、生命保険の加入チャネルはさまざまです。しかし、同一の商品、同一の設計なら、どこで契約しても保険料は同じです。生命保険を割引販売することは、法律で禁じられています。
とはいえ、保険料がお得になる方法はあります。
半年払い、年払いなどまとめて支払うと、保険料が割引になるのです。割引率は保険会社によって異なります。
下図の例では、月払いと比べて半年払いでは1840円、年払いだと3961円安くなります。金額はわずかに見えるかもしれませんが、保険は長期で契約します。したがって、10年で3万9610円、20年で7万9220円お得です。ただ、年払いは一度に払う金額が高額になる点に注意しましょう。
さらに、支払い方法をクレジットカード払いにすると、カードのポイントがつきますから、いっそうお得感がアップします。
年払いで約20万4000円の保険料を払うとします。還元率1%のクレジットカード払いにすれば、2040ポイントが貯まります。
1ポイント=1円で計算すると、年払いの割引3961 円と合わせて、6001円が得になるわけです。年払いとクレジットカード払いの組み合わせが、いちばんお得です。
■保険料を払うと税金が戻ってくる
また、生命保険の保険料を支払うと、一定の金額が所得から控除されます。どのくらいの税金が安くなるかは、契約した時期が、2012年以前と以降では異なってきます(上図参照)。
2012年1月以降に契約した保険は、生命保険料控除が3種類に分かれています。それぞれ1年間に8万円以上を支払うと、4万円の控除が受けられます。
たとえば、年間の保険料が8万円以上の死亡保険に入っている場合、所得税の控除額は4万円。住民税の控除額は、2万8000円です。
所得税の課税が10%の場合、所得税4000円+住民税2800円=6800円の税金が戻ってきます。
会社員や公務員は、年末調整のときに書類を提出することで、所得税・住民税の控除が受けられます。
一方、自営業者などは、確定申告の際に記入します。保険会社から生命保険料控除の書類が届くので、手続きを忘れないように。