(※画像はイメージです/PIXTA)

先週の米ドル/円は、日銀会合での「10年債利回りの許容上限幅拡大」に対する思惑から円高が進んでいましたが、これが見送られたことで円金利が低下、為替も連れる形で一時1ドル131円台まで戻しました。こうしたなか、マネックス証券・チーフFXコンサルタントの吉田恒氏は、2月1日以降、目先の米ドル/円について「米ドル高・円安」トレンドとなる可能性を指摘します。それはなぜか、みていきましょう。

市場は足元の米ドル安・円高を「行き過ぎ」と判断か

そもそも米ドル/円は、90日MA(移動平均線)かい離率が一時マイナス10%近くまで拡大、経験的には短期的な米ドル安・円高の「行き過ぎ」懸念が強くなっていました(図表7参照)。この観点からも、目先的にはさらなる米ドル安・円高は限られ、むしろ「行き過ぎ」の反動により米ドル高・円安へ戻る可能性がありそうです。

 

出所:リフィニティブ社データよりマネックス証券が作成
[図表7]米ドル/円の90日MAかい離率(2000年~) 出所:リフィニティブ社データよりマネックス証券が作成

 

米ドル/円は、2022年11月以降一段安となりましたが、これには一定のパターンがありました。10~15営業日程度約5円のレンジでのもみ合いが続いた後にレンジを米ドルが下放れるといったパターンです。

 

このパターンが今後も続くようなら、当面は127.5~132.5円中心のレンジで一進一退となり、2月1日のFOMC(米連邦公開市場委員会)といった注目イベントを手掛かりにレンジ・ブレークに向かうシナリオが基本になりそうです。

 

 

吉田 恒

マネックス証券

チーフ・FXコンサルタント兼マネックス・ユニバーシティFX学長

 

※本連載に記載された情報に関しては万全を期していますが、内容を保証するものではありません。また、本連載の内容は筆者の個人的な見解を示したものであり、筆者が所属する機関、組織、グループ等の意見を反映したものではありません。本連載の情報を利用した結果による損害、損失についても、筆者ならびに本連載制作関係者は一切の責任を負いません。投資の判断はご自身の責任でお願いいたします。

 

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