「ドライな部下」は“最近の若者”だからしょうがない?
私はこれまでに数多くのリーダーとお会いしてきました。
もちろん営業だけではなく、事務系や技術系など様々な職種のリーダーと接してきましたが、どうも部下との関係がドライな方が多いです。仕事帰りに部下と飲みに行くこともほとんどなく、理由を聞くと「最近の若者は誘っても来ないんです」というのがほとんどでした。
しかし、私はリーダーにも原因があると思います。それは、部下と人として本気で向き合うことを面倒だと思っているリーダーも増えてきている、ということです。
突然ですが、あなたは毎日本気で仕事していますか?
まさか手を抜いたりはしていないですよね?
『手を抜く方が疲れる』
これは、元SMAPの木村拓哉さんが言った言葉として有名ですが、かっこいいですね。誰も見ていなくても手を抜かない、これはなかなか難しいことだと思います。
上司や監督、先生や親が見ている前では頑張っているように振る舞い、見ていないところではグチを言ったりダラダラしたり。
あなたはそんな経験ありませんか? 恥ずかしながら、私はあります。
“ズル”も“手抜き”も自分だけは見ている
高校の野球部の頃、練習中に1滴も水が飲めなかった私は色んな工夫をしました。グラウンドへの水まき中に、自分のハンカチを濡らしそれを後で隠れて吸うとか、グラウンドの端っこの草むらの中に水筒を隠しておいて、ボールを探しに行くフリをしてちょっと飲むとか、色々作戦を考えてやりました。
しかし、そこは先輩方も同じで、水筒を隠すポイントをすぐに見破られたりしてほとんど失敗か未遂に終わり、こっぴどく怒られました。
しかし、中には成功した日もありました。その時その瞬間はやった! と思うのですが、すぐに気づいてしまうのです。
誰も見ていなくても、と書きましたが実は一番見られたくない人に見られているんです。そうです。自分だけには見られているんです。
しょっぱいハンカチを吸ってわずかな水を口にした喜びよりも、その後にくる何倍もの恥ずかしさや、仲間に対する申し訳ない思いでいっぱいになります。
誰も見ていないからいいやというあなたの姿勢を、自分が一番見ています。
誰も見ていなくても手を抜かないあなたの姿勢を、自分が一番見ています!