問いを分解すると理解を深めるられる
■「ケーススタディ」新しい問いフォーマット
▶ニュースになった商標登録の話について考える
前ページで紹介した新しい問いフォーマットを、「メディア」で考えるとこのようになります。
テレビのニュースで取り上げられるものには、ある一定以上の話題性があるものばかりです。その理由は単純で、誰も興味がない物事を大々的に取り上げても視聴率を取ることができないからです。
このように考えてみると、「なぜニュースになっているのか」という問いが、「なぜこの物事はこれほどまで注目されているのか」という新しい問いに生まれ変わります。それでは、注目される物事はどのようなことなのか……。というように、どんどん問いを分解していきましょう。
複数の人物、会社などが絡んでくる問題であれば、それぞれの立場や行動理由を1つ1つ分解していくと、問いも分解しやすくなります。ぜひ実践してみましょう。
▶なぜ、YouTuber が体を張るのかについて考える
次はさらに身近かつ話題性のある例で新しい問いフォーマットを行ってみましょう。
これを読んでいるみなさんがどのくらいYouTubeをご覧になっているかわかりませんが、今では若者世代を中心にテレビに匹敵するレベルの影響力を持つメディアになっています。
その上で、「体を張る」という言葉が本来の意味から逸脱して使われていることに、問いの分解を通して気づいています。このように、卑近で勉強から離れたものも新しい問いにできることがわかります。
▶あるゲームが人気の理由を考える
さて最後は「ゲーム」で新しい問いフォーマットを活用しましょう。
ゲームの「人気」とは果たしてどのようなものなのでしょうか? 単純な売り上げ数でしょうか。それとも、幅広い世代に愛されることなのでしょうか。あるいは、そのゲームを購入した人の満足度が高いことでしょうか。
このように考えることが、すでに立派な「問いの分解」になっています。後は、これをフォーマットに書き込み、まとめた上で新しい問いを提示するようにしましょう。
永田 耕作
現役東大生
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