現役東大生が実践!「問題解決は事実と課題を分けて考える」 (※写真はイメージです/PIXTA)

一生懸命に考えても悩みが解決しないときはありませんか。悩みが解決しない原因は「事実」と「課題」がごっちゃになっていることにあります。現役の東大生の永田耕作氏が著書『東大生の考え型 「まとまらない考え」に道筋が見える』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

事実と課題をしっかり分けて考える

■事実⇄課題フォーマット

▶事実と課題を分けて物事を整理しよう

みなさんは、何か悩んでいることがあるとき、どんな風に原因を考えますか? 例えば「テストで上手くいかなかった」という悩みに対してどんな原因があるでしょうか。このようなとき、多くの人は「勉強時間が足りなかった」「問題が難しかった」などと考えると思うのですが、実はこの原因追求って意味がないのです。

 

なぜなら、「事実」と「課題」が混ざっているからです。たいていの場合、悩みが解決しない原因は「事実」と「課題」がごっちゃになっていることにあります。

 

だって別に、勉強時間が足りなかったからといって成績が低くなるわけではないはずですよね? 足りなかったのは事実で、それと課題は別。僕らは事実と課題をしっかり分けて考えていく必要があるのです。そのためのフレームワークがこの、事実⇄課題フォーマットです。

 

(出典)永田耕作著『東大生の考え型 「まとまらない考え」に道筋が見える』(日本能率協会マネジメントセンター)より。
(出典)永田耕作著『東大生の考え型 「まとまらない考え」に道筋が見える』(日本能率協会マネジメントセンター)より。

 

■使い方

Step①事実を書く。客観的なデータに基づく事実だけを書くようにする
Step②課題を書く。そこから一歩進んで、問題と結びついていてこれを解決すればいいという課題を書くようにする
Step③原因を書く。課題から考えられる原因・やらなければならないことを書くようにする
Step④打ち手を書く

 

■考え型の基本

 

事実は、事実でしかありません。問題と直接的には結びつかない、客観的なデータです。誰が見ても「確かにそうだ」と言えるポイントです。

 

課題は、その事実から一歩進んで、問題と直接的に結びつき、「それを解決すれば問題が解決する」というものです。こちらは主観的で良くて、自分がこう思っているからこう、ということで問題ありません。ただし、事実に立脚していない課題は課題にはなり得ません。

 

原因は、その課題を解決するために必要なものを考えるために書く、解決するべきものの具体例です。たいていの場合これは1つではなくて、3つくらい考えると解決が早くなります。

 

打ち手は、次に何をするべきかという具体的なネクストアクションです。実際にどうするべきなのかを考えるというものですね。

 

この4つを考えることで、悩みを解決することができるというわけですね。

 

■深掘りするなら…?

 

打ち手だけでは、なかなか具体的な行動までいけない場合があります。その場合は、パート3の「整理力」で紹介しているフレームワークも活用して、行動を細かく分解するといいかもしれません。他のフレームワークと連携させることで、より効果を上げることもあるのです。

 

■ココがポイント![事実と課題の区別]

 

事実と課題は違うことをしっかり認識してください。事実は客観的なもので、誰もがうなずくことです。ここに立脚して、自分の考えを書こうとするときに、課題が作られます。

 

事実を自分の思うようにゆがめるのも良くありませんし、逆に課題に自分の意見がないのも良くありません。事実と課題がそれぞれどんな意味を持つかを把握し、区別できるようにしましょう。

 

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    現役東大生

    2001年生まれ。愛知県名古屋市出身。公立高校から学習塾に入らずに現役で東京大学理科一類に合格。東京大学の進学振り分けシステムにおいて文系へと転向し、現在は東京大学教育学部に所属。同時に株式会社カルペ・ディエムに所属し、様々な学校の高校生に「勉強との向き合い方」や「努力の大切さ」を伝える講演活動を実施している。自分自身のこれまでの経験や、大学で学んでいる教育論を整理しつつ、中学生高校生とも触れ合いながら自分自身の考えを洗練させている。

    著者紹介

    連載「考えるには型がある」東大生の思考回路を再現

    本連載は永田耕作氏の著書『東大生の考え型 「まとまらない考え」に道筋が見える』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋し、再編集したものです。

    東大生の考え型「まとまらない考え」に道筋が見える

    東大生の考え型「まとまらない考え」に道筋が見える

    永田 耕作

    日本能率協会マネジメントセンター

    変化の激しい時代において、ただ目の前にあることを受け入れるだけではなく、自分で思考するということが、ますます重要になってきます。しかし、「考えようとしても途中で頓挫してしまう」、「考えたけれどその答えに自信が持…

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