なぜ議論はかみ合わないのか?
■イライラの正体はこれだ
なぜ出来内くんはイライラしているのでしょうか?
出来内くん「イライラ……」
やきそばが嫌いなのでしょうか?
議論が嫌いなのでしょうか?
露地くんと井ノ辺さんの会話が理解できないのでしょうか?
露地くんと井ノ辺さんが意気投合しているのが気に入らないのでしょうか?
どれも違います。出来内くんは相変わらずステージを維持し、「ほくほくやきそば」で妥協することに固執しています。露地くんと井ノ辺さんの会話は出来内くんとは異なるステージ構造で展開していますので、出来内くんとは話が通じません。
だから、イライラしているのです。出来内くんも「そもそも」を問うことに柔軟であればこういうことにはならないのですが……。
■「そもそも」を問うと共通ステージが分離する
「やきそばって言ってもさあ、そもそもカップなの? 生麺なの?」
この瞬間、「やきそば」という共通ステージが分離し、その上に「カップ」や「生麺」などのカテゴリーのステージが複数登場しましたね。
「そもそも」により共通ステージが分離すると、ステージは多層化することになりますが、見た目はとてもシンプルになります。
なので、まだ見ぬ並列関係のステージがどんどん見えてくるのです。議論から無駄がなくなり、進行は一気に加速します。
そして……。
議論が盛り上がってくると、共通ステージの分離はどんどん進行し、並列ステージがたくさん発見されるのですが、どこかで「やり過ぎ」の域に達します。
谷藤 賢一
株式会社C60代表取締役
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