どんどん広がるやきそば案
■「生麺やきそば」登場
現在時刻 12:00:30
井ノ辺さん「思いついちゃった! やきそばってカップ以外もあるわよね?」
露地くん「お! フライパンで焼くやつだね?」
井ノ辺さん「そう! 生麺のやきそば。袋入りの。」
露地くん「そうきたか! シマヅヤの3つ入りのやつだね。あのソースってさあ、……」
井ノ辺さん「カクちゃんの3つ入り焼そばもおいしいわよ♪」
露地くん「ひこりゅう焼き麺ってまだ売ってるかな? あれマズいよね~、だってさぁ、……」
井ノ辺さん「まだ売ってるけど、ホント、おいしくないわよね。」
出来内くん「……」
■新たなステージや登場人物の出現で起きること
カップやきそばという前提で議論していましたが、カップやきそば以外にもやきそばがあることに井ノ辺さんが気づきました。
つまり、カップやきそばと並列関係にある他のやきそばがあるのではないか?
そこに気づいたのです。
それが生麺やきそばでした。[カップやきそば]ステージの横に[生麺やきそば]ステージが発見されました。
こうなると生麺やきそばのステージ上にどんな登場人物がいるのかをシンプルに考えるだけですので、どんどんアイデアが出てきます。
あとはおいしい、おいしくないだけ確認すれば、カップやきそばとそっくりなステージ構成が見えてくるのです。
■並列ステージを明確にする
ビジネスなら「お客様」なのか、「自分の成績」なのか、「会社の利益」なのか。
教育なら「子どもの将来」なのか、「親の見栄」なのか。
恋愛なら「容姿」なのか、「財産」なのか、「性格」なのか。
最初にこれらのステージを明確にしておかないと、あれもこれもと登場人物であるアイデアが飛び出し、収拾がつかなくなります。ビジネスの世界では致命的な判断ミスに繋がります。
例えば、企業なら「業務を効率化したい」のか、「システムを入れたいだけ」なのか。
学校教育の世界なら、「いい授業がしたい」のか、「先生の負担を減らしたい」のか、「電子黒板やタブレットを導入したいだけ」なのか。
これらはそもそもステージが異なるのですが、同じステージのように扱われてしまうとアイデアはたくさん出ますが収拾がつかなくなります。
そして「これ以上の議論はキリがないから多数決で決めよう」と、いかにもいい仕事をしてるような気分になり、詰めの甘いまま間違った選択がされるのです。
1つステージが明確になりさえすれば、並列関係にあるステージは勝手に浮かんできます。
また、ステージは登場人物よりも種類が限られますので、仲間と少し頭をひねればすぐに出尽くします。
あとは出尽くしたステージだけを考えればいいのです。短時間に本質的な議論を進めることができます。
そして……。
ステージが明らかになり、並列関係のステージが見えてくると、ステージが上下に分割するという現象が起こります。
シンプルにスッキリしてくるのです。それはどういう現象なのでしょうか?