やきそばステージの上下分割
■カップと生麺以外にもある?
現在時刻 12:01:30
井ノ辺さん「ねぇ、そもそもやきそばって、『カップ』と、『生麺』と、あと何かあるわよね?」
露地くん「『屋台の鉄板焼き』! これがホンモノのやきそばだよね。」
井ノ辺さん「お店でも食べられるわよ。『中華屋』さんとかね。」
出来内くん「イライラ……」
■共通ステージの分離
井ノ辺さんがまた「そもそも」を放ってきました。「そもそも」は魔法の呪文です。ここでも放った直後に劇的なことが起こりました。
「『カップ』と『生麺』と……」
このセリフに注目してください。何か気づきましたか?
「カップやきそばと、生麺やきそばと」という言い方をしていません。もはや「やきそば」は当たり前の前提で「カップ」と「生麺」という言い方をしているのです。
この瞬間、ステージには劇的な進化が起こります。それが共通ステージの分離です。言葉ではピンときませんね。じっくりと図で見ていきましょう。
「カップやきそば」も「生麺やきそば」も、どちらも「やきそば」ですよね。
ということは「やきそば」という共通のステージを分離させ、その上に「カップ」と「生麺」を乗せても同じことです。
こうして共通のステージを分離させると構造がスッキリしてくるのです。
実はこの考え方、数学の因数分解と同じです。
さあ、この形になることで、「カップ」「生麺」ときたら、並列関係にある「何か」がある気がしてきます。
出てきましたね。「屋台鉄板焼き」とか「中華料理店」のお店で食べるとか。他にも無理やりひねり出せそうですが、だいたいこんな感じでしょう。
人の命にかかわるようなケースの場合は並列関係にあるステージを徹底的にひねり出しますが、お昼に食べるやきそばのようなケースであればこのくらいで十分でしょう。
ところで……。
こんな単純な議論でも出来内くんはイライラしています。