勉強の効率を悪くする行きすぎた節約
▶「文房具」「勉強の友達」にお金を惜しむ/重要度★★★☆☆
「ボールはともだち こわくないよ」
日本のサッカー人気に火をつけた不朽の名作、『キャプテン翼』で、主人公の翼がボールを怖がるゴールキーパーの森崎に向けて言う名ゼリフですが、これは勉強において一番長い時間を共に過ごす友達、文房具についても同じことが言えます。
私みたいな貧乏家庭で育つと、何でも節約して使おうと思うようになります。
ノートは1行空けず詰めて書きますし、蛍光ペンはもったいないから買わずに全て赤ペンで線を引き、シャーペンは芯が短くなって他の芯で押し出す形になっても使っていました。
芯も忘れてきたフリをしていつも隣の人に分けてもらっていましたし、ノートやルーズリーフにお金を払うことさえためらう時期もあったので、塾に置いてある大量の裏紙をバッグにいっぱい入れておき、いつでも取り出して演習できるようにもしていました。
でも、それを続けたところで、1年間で節約できる金額などほんの数千円程度。コストカットを意識するあまり効率を悪くしたり、気分よく勉強をする環境を整えたりするのを怠っているのは問題です。私はそんな本質を見ることができないダメ浪人生でした。
取ったノートを見直すときは1行ずつ空けて書いたほうが後で見直しやすいですし、現代文はさまざまな種類の蛍光ペンを使って対応箇所を照らし合わせることで文意を掴んだり要約したりする練習になりますし、シャーペンに新しい芯を入れることで細くてくっきりとした字が書けます。
受験に失敗すると、時間の浪費もさることながら、文房具に使う出費の数十倍のお金を飛ばすことになります。勉強の効率を最大化するためには、道具にお金を惜しまないようにしましょう。
濱井 正吾
9浪はまい
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