「自称進学校」に進学する人も少なくない
▶「勉強の考え方」自称進学校のレベルに合わせる/重要度★★★★☆
私は8浪目に格安の値段で家庭教師を雇っていました。
その役割を買って出てくれた地元の友人Hくんは、仮面浪人を経て旧帝国大学レベルの国立医学部に一般入試で合格した人間です。
しかし、彼の高校は都心部の進学校ではありません。偏差値60を切る地方の「なんちゃって進学校」(以下、自称進学校)でした。彼は飛び抜けた学力を持ったままこの高校に入学し、1位をキープしたまま卒業したのです。
どうしてこのような優秀な人間が、偏差値50を切る大学に進学する人がボリューム層である高校に入学したのでしょうか? 理由は、通学圏内に進学校がなかったからです。
地方では学校の数が少なく、学力と合わない、「自称進学校」に進学する人も少なくありません。彼もその事例に当てはまる一人でした。
このような環境では、もともと優秀な頭脳を持っていた人もレベルに合わない授業を受けることを余儀なくされます。
例えば中学から高校に進む過程で起こる学習の連結が必要ない名門中高一貫校では、6年かけて大学受験に臨ませるカリキュラムを構成しているため、最終学年に至るまでに早々と高等学校の学習指導要領の範囲を終えてしまい、最後の年をゆっくり過去問対策に充てることができます。
ところが、自称進学校では最終学年にようやく指導範囲が終わります。受験直前の12月に全範囲を終えることすらあるのだとか。これでは復習も追いつきませんし、過去問の演習に時間を割くことも難しくなります。
このような環境では、中学まで飛び抜けた学力を誇った神童も難関大学に合格するのは難しいでしょう。では、どうして彼は学力をずっとキープし、難関大学の医学部合格にまで辿り着けたのでしょうか?
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