野卑な罵倒語を口にする姿は、まるでマフィアの親分
彼が使用した「ムーダク」(著者註:正しくは「ムダーク」)という言葉は、ロシア人が完全に不適任と見なした人間をけなすときに表現する言葉の一つである。
相手を威圧するために自分を大きく見せるようなプーチン流の口の悪い野卑な話し方は、かつて自分がKGB要員のリクルーターのつもりでいた人間としてはひどい失言だった。彼の話し方は、私そして会見にとって穏当なものではなかった〉※
※ マーシャ・ゲッセン/松宮克昌訳『そいつを黙らせろ──プーチンの極秘指令』柏書房、2013年
ここでゲッセンが衝撃を受けた「мудак、ムダーク」という言葉は、「ケツの穴野郎」「クソ野郎」とかいう罵倒語だ。高等教育を受けた人間が、公の場でこういう言葉を使うことはない。
ゲッセンが伝えるプーチンの雰囲気は、限りなくマフィアの親分に近い。
佐藤 優
作家・元外務省主任分析官・同志社大学神学部客員教授
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