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現在も続く「新型コロナウイルス」との戦い
■新型コロナウイルスをめぐる中国の大問題
武漢で発生した新型コロナについて謝罪もなく情報隠しをする中国
新型コロナが2019年12月に中国・武漢市で発生してから2年が経過した。この間、世界における新型コロナの感染者数は約2.8億人、死亡者数は538万人(2021年12月23日現在)という未曾有の状況になっている。各国は新型コロナに対して悪戦苦闘しているが、発生源である中国からの謝罪は一切ない。
新型コロナへの対処は国家の危機管理あるいは国家防衛そのものであり、新型コロナとの戦いはまさにウイルス戦の様相を呈している。
新型コロナのパンデミックは明らかに武漢市から始まったが、その発生源に関しては明確な答えが出ていない。感染拡大の早い段階から、多くの人や組織が「武漢ウイルス研究所(WIV:Wuhan Institute of Virology)からの流出説」を主張している。
例えば、ドナルド・トランプ政権においてはトランプ大統領やマイク・ポンペオ国務長官などがWIVからの流出説を唱えていたが、中国政府はこの説を虚偽であり陰謀論だと反論してきた。
逆に中国外務省は、米軍のデトリック基地に所在する研究施設から新型コロナが流出した可能性があるとして調査を求めている。しかし、中国の「デトリック基地」説は根拠のない虚偽だ。
私は、新型コロナの起源に関する論争に巻きこまれた個人的な経験があるので紹介したい。
私がある保守系のユーチューブ番組に出演した際に、新型コロナの起源に関して論争になった。その番組の参加者は保守の論客として知られているメディア関係者や評論家であった。私を除く全員が「新型コロナは解放軍が関与した生物兵器であり、武漢ウイルス研究所から流出した可能性が高い」と主張した。
私ひとりが「現時点では客観的で明白な事実がなく、米国のCIA等の情報機関や米軍が結論を出していない状況において、『新型コロナは解放軍が開発した生物兵器であり、武漢ウイルス研究所から流出した』と断定するには無理がある」と主張した。
この議論を通じてよくわかったことは、私と彼らのバックグラウンドの違いだ。
私は、自衛隊と外務省北米局安全保障課でインテリジェンスにたずさわったことがある。公的組織における情報活動にたずさわる者にとって客観性や正確性は命だ。事実に基づかない単なる好き嫌いや憶測で情報を分析し評価してはいけない。これは私の鉄則なのだ。
評論家やメディアで勤務した者は、事実に基づく客観的で厳密な分析・評価よりもセンセーショナルな結論、自分のビジネスなどに都合のいい結論を好む傾向がある。つまり、彼らはメディア受けする主張をすることにより、自分のビジネスに利益になることを重視する傾向があるのだ。
この点には注意したい。
渡部 悦和
前・富士通システム統合研究所安全保障研究所長
元ハーバード大学アジアセンター・シニアフェロー
元陸上自衛隊東部方面総監
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