(※写真はイメージです/PIXTA)

医療の進歩により平均寿命が延びた現代、日本では「人生100年時代」と言われるようになりました。しかし、長生きは必ずしも安心や幸福と同義ではありません。厚生労働省『令和6年簡易生命表』によれば、65歳時点の平均余命は男性19.47年、女性24.38年。長い老後を見据え、倹約を続ける高齢世帯は多いものの、その節約が生活の質や人間関係を縮小させてしまうケースもあります。

「使わなければ減らない」夫婦の老後方針

東京都郊外に住む元公務員の佐藤隆夫さん(仮名・78歳)と妻の洋子さん(仮名・75歳)。年金は夫婦合計で月約24万円、金融資産は約3,200万円。持ち家で住宅ローンはありません。

 

数字だけ見れば、老後不安の少ない世帯に見えます。しかし夫婦は、定年後から一貫して「資産はできるだけ使わない」という方針を取ってきました。

 

「長生きしたら足りなくなるかもしれないからね」

 

その考えは堅く、生活は徐々に質素になっていきました。

 

「旅行は80歳過ぎてからでいい」「外食はもったいない」

 

夫婦はそう言い続け、友人からの誘いも断るようになりました。年賀状のやり取りも減り、近所付き合いも最小限。外出は通院と買い物程度です。

 

総務省『家計調査(2024年)』では、高齢夫婦無職世帯の平均消費支出は月25.6万円。佐藤さん夫婦の支出はそれを大きく下回る月18万円前後でした。

 

「お金は減っていない。でも、楽しみも増えていない」

 

洋子さんはそう振り返ります。

 

70代半ばに入る頃、夫婦の生活はさらに静かになりました。テレビを見て、食事をして、寝る。外出は週に数回。来客はほとんどありません。

 

「昔はもっと人が来ていたよね」「そうだな」

 

会話も短くなりました。

 

70代後半になったある日、隆夫さんが通帳を見て言いました。

 

「……まだほとんど減ってないな」

 

それは安心の確認であるはずでした。しかし洋子さんは、別の感情を抱きました。

 

「私たち、何のために貯めてきたのかな」

 

節約の目的は老後の安心だったはず。しかし老後の大半を節約のまま過ごしてしまったことに気づいたのです。

 

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