(※写真はイメージです/PIXTA)

当初、世界のウイルス専門家の多くは「武漢ウイルス研究所」からの流出説を否定していました。一方で、中国当局が新型コロナの発生に関する情報を隠そうとすればするほど、「ウイルス流出説」を否定できない状況になっていきました。元・陸上自衛隊東部方面総監の渡部悦和氏が著書『日本はすでに戦時下にある すべての領域が戦場になる「全領域戦」のリアル』(ワニプラス)で解説します。

専門家の多くが武漢流出説を否定していたが

■中国の新型コロナを利用したウイルス戦を疑う人たちの言い分

 

当初、世界中のウイルス専門家の多くは「武漢ウイルス研究所(WIV:Wuhan Institute of Virology)」からの流出説を否定していた。

 

しかしながら、自然界の新型コロナの発生源を特定できないうえ、何よりも中国当局が頑なに新型コロナの発生に関する情報を隠蔽して、データの公開を拒否している。

 

そのため、WIVからの流出説を陰謀論だと完全には否定できない状況になった。中国当局が隠そうとすればするほど、「武漢ウイルス研究所流出説」を否定できない状況になっているのだ。

 

新型コロナに対して日米の保守の人たちは、「これは中国が仕掛けたウイルス戦ではないか」と疑っている。彼らの言い分をまとめてみると以下のようになるだろう。


 
▶全世界が新型コロナに苦しんでいる状況下において、中国はいち早く新型コロナ鎮圧宣言をし、世界先進諸国で唯一2020年のGDPのプラス成長を誇示した。これは、中国がウイルス戦を仕掛けた成果であろう。

 

▶中国は、新型コロナに対するワクチン開発において、非常に短い期間で開発を完了し、実用化した。これは、あらかじめウイルスの構造を知っていたからではないのか。

 

▶新型コロナのパンデミックのなかで苦しむ米国を尻目に、中国はマスク外交やワクチン外交を展開し、米国の代わりに世界の覇権を握ろうとしている。中国は、とくに自国のワクチンを「世界の公共財」として奨励し、中国のワクチンの入手しやすさと安定した供給を強調し、発展途上国や西バルカン諸国に宣伝している。米国にとって代わることがウイルス戦の狙いだったのではないのか。

 

▶中国が決して新型コロナに関する情報を開示しようとしないのは、自らがそれを人工的に作ったものであり、それが明らかになるのを恐れているからではないのか。


 
疑いだしたらきりがないが、以上のような疑念を抱く人が多いから、新型コロナの起源に関する真実を追求して結論を出し、二度とこのようなパンデミックが起こらないようにすることが大切である。

 

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    本連載は渡部悦和氏の著書『日本はすでに戦時下にある すべての領域が戦場になる「全領域戦」のリアル』(ワニプラス)より一部を抜粋し、再編集したものです。

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