沖縄・宮古列島の下地島空港。(※写真はイメージです/PIXTA)

中国は「下地島に大リゾートを誘致しないか」と提案し、数百億から1000億の資金提供を提案したという。宮古島列島の下地島空港は、日本で唯一のパイロット訓練専用の飛行場であり、3000mの滑走路を保有しています。中国の狙いは何でしょうか。元・陸上自衛隊東部方面総監の渡部悦和氏が著書『日本はすでに戦時下にある すべての領域が戦場になる「全領域戦」のリアル』(ワニプラス)で解説します。

「下地島に大リゾートを誘致しないか」

■友連会の沖縄訪問

 

友連会のメンバーが沖縄を訪問し、沖縄県知事に面会するとともに、沖縄・中国友好協会が主催するセミナーを開き、尖閣領有問題について議論したという。セミナーのペーパーによると〈尖閣領有権問題の処方箋として、短期的に「領有権の棚上げ」を行い、その上で「政府と沖縄との間で、尖閣の土地の賃貸借契約を締結」し、沖縄に「尖閣の管理を委託」することを目指す〉と書かれている。

 

友連会のメンバー5人が2010年3月、沖縄・宮古列島の下地島を訪問したが、彼らの目当ては下地島空港であった。下地島空港は、日本で唯一のパイロット訓練専用の飛行場であり、3000mの滑走路を保有し、ボーイング747などの大型機の離発着訓練が可能だ。

 

この空港は開設したときの取り決めで、軍事使用を禁止している。そのため、自衛隊の使用も禁止されているが、下地島から尖閣諸島までは200㎞しかなく、航空自衛隊が下地島空港を利用できれば、南西諸島の防衛体制の強化になり、自衛隊にとって魅力的である。

 

パイロットの訓練はフライト・シミュレーターの使用が現在は主流であり、下地島空港の使用回数は減少している。このままでは空港の存続危機問題になってくるだろう。

 

そのような状況下で、友連会メンバーの訪問には軍事的な目的もあったと推察される。また友連会メンバーは「下地島に大リゾートを誘致しないか」と提案し、数百億から1000億の資金提供を提案したそうだ。

 

自衛隊が南西諸島防衛で重視している宮古島、下地島、石垣島、与那国島などは中国にとっても重要な島々であり、中国の様々な工作があっても不思議ではない。

 

渡部 悦和
前・富士通システム統合研究所安全保障研究所長
元ハーバード大学アジアセンター・シニアフェロー
元陸上自衛隊東部方面総監

 

 

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