ローンを活用して不動産を増やしていくとしても、目指すゴールは借金ゼロの純資産家です。そして、手元に残った家賃収入をあなた自身のために存分に使うことです。24,000戸以上を管理する不動産会社の代表の重吉勉氏が著書『不動産投資が気になったらはじめに読む本』(金風舎)で明らかにします。
鉄筋コンクリート造の平均寿命は68年
では一般的には、経済的な寿命はどれほどあるのでしょうか。
2013年に早稲田大学の小松幸夫教授が行った調査では、取り壊しになった建物のデータを元に、建物の平均寿命を推計しています。建物がいつ取り壊されたかは、固定資産台帳に基づいて調査しています。
この調査によれば、鉄筋コンクリート造のマンションの平均寿命は68年とされています。このことから、いわゆるマンションの経済的な寿命は、少なくとも60年程度と考えられます。
ただし、これはあくまでも平均値であり、すべてのマンションが60年にわたって稼働し続けられると断言できるものではありません。途中、建物のメンテナンスが不十分であれば、その分マンションの物理的な寿命は縮んでしまい、併せて経済的な寿命も短くなります。マンション寿命をまっとうさせるためには、建物の管理をしっかりと行うことが重要です。
そして、いよいよマンション寿命が迫ってきたというときでも、東京23区の駅から10分以内のマンションのような好立地の条件であれば、建て替えの話が出てきます。
そのときは、自分の土地の持ち分を売却して換金してもよいですし、地権者として再開発に参加し、建物代金を払うことで新しい物件を手に入れることもできます。この場合、新築分譲価格に対してかなり割安な価格で手に入れることができた実例が、わたしの会社の管理物件でも幾つもあります。
重吉 勉
株式会社日本財託 代表取締役社長
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株式会社日本財託
代表取締役社長
1962年生まれ。石川県小松市出身。早稲田大学社会学部中退。
1990年、株式会社日本財託を設立するが、まもなくバブル景気が崩壊。それまで羽振りのよかった不動産会社が次々と倒産。地獄のような苦しみを味わうなか「生き残るには地道な固定収入が大切だ」と気づき、「不動産業の原点は管理業だ」と確信する。
31年間の賃貸経営サポート業務を通じ、失敗した人を多く見たこと、そして自分自身もバブル崩壊で失敗した苦い経験があることなどから「失敗しないための不動産投資法」などのセミナー活動を積極的に行う。「管理を通じてお客様と一生涯のお付き合い」を経営理念として、日本で最も信頼される不動産会社を目指している。
著書に『中古ワンルームマンションで収益を上げる!』『東京の中古ワンルームを3戸持ちなさい』『中古ワンルームは「東京23区」を買いなさい!』『中古ワンルーム2戸からはじめる家賃40万円稼ぐ黄金の法則』『今すぐ東京の中古ワンルームを買いなさい!』『低金利時代の不動産投資で成功する人 失敗する人』(いずれもかんき出版)がある。
2021年8月末現在、オーナー数は8,677名、24,341戸を管理。年間平均入居率98%という、他社には類を見ない高い入居率を維持している。
日本財託グループ
http://www.nihonzaitaku.co.jp/
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