(※写真はイメージです/PIXTA)

従来型のマス広告とは異なり、Web広告の特徴は「効果測定」「コストダウン」「行動促進」「ターゲティング性」などに優れている点です。ターゲティング広告は、従来のマス媒体ではできなかった手法で、少ない広告費で、短期間に効果を出すことができます。コンサルタントの井口嘉則氏が著書『事業計画書の作り方100の法則』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

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ターゲティング広告で効率的に訴求する

一度サイトを訪問したユーザーは、関心層として捉えることができます。このユーザーに対してユーザー属性を調査し、自社のターゲットユーザーであれば、そのユーザーが利用する閲覧サイト等に広告を出すことによって、閲覧頻度を高め、認知度を高めて購入に導く方法があります。これをターゲティング広告と呼びます。

 

ターゲティング広告は、従来のマス媒体ではできなかった手法で、より低コストで確実にユーザーにアプローチすることができます。

 

ターゲティング広告は大きく分けて4種類あります。(1)オーディエンスターゲティング、(2)コンテンツターゲティング、(3)デバイスターゲティング、(4)ジオ(位置情報)ターゲティングです。

 

それぞれの特徴についてみていきましょう

 

(1)オーディエンスターゲティング

 

オーディエンスというのは、英語で視聴者のことで、人に的を絞ったターゲティング手法です。そのターゲティングの仕方は、

 

①属性ターゲティング
年齢、性別、居住地域などのデモグラフィック属性によってターゲットを絞ります。化粧品であれば何歳以上の女性にとか、不動産であれば居住地域で絞る等とかします。

 

②インタレストカテゴリーターゲティングインタレストというのは趣味・嗜好・関心事ということで、スポーツや音楽、服装、料理など、その人の趣味嗜好を判別して「人」に着目してターゲティングする方法です。

 

③サーチターゲティング
サーチとは検索のことで、その人の検索キーワードの検索履歴に基づいてターゲティングを行う手法です。例えばデジカメで検索した人に、デジカメの広告を表示する等します。

 

④リターゲティング
自社サイトやアプリなどの訪問履歴に基づいて、訪問した人をターゲットとする方法です。

 

⑤類似ユーザーターゲティング
企業側が設定したターゲットユーザー像に近いユーザーを探し出して広告を配信する手法です。

 

(2)コンテンツターゲティング

 

ユーザーが検索したサイトの内容(コンテンツ)に近い内容の広告を同じ画面や、他の媒体に表示させる方法です。

 

(3)デバイスターゲティング

 

デバイスとは機器のことなので、パソコンやスマホ、タブレット等ターゲットとなるユーザーが使っている可能性の高いデバイスを選んでターゲティングします。スマホの場合は、OS(Android/iOS)やOSのバージョン等細かい設定ができることもあります。他の広告手法と組み合わせて使われることが多いです。

 

(4)ジオ(位置情報)ターゲティング

 

ジオというのは、位置とか地理という意味で、ユーザーの位置情報に基づいてターゲティングを行う手法で、インターネット広告の種類で紹介したものと同じです。最近飲食店・居酒屋など店舗を営む広告主からの出稿ニーズが高まっています。

 

ポイント
自社・自事業にあったターゲティング手法を選ぶ

 

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※本連載は、井口嘉則氏の著書『事業計画書の作り方100の法則』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋・再編集したものです。

事業計画書の作り方100の法則

事業計画書の作り方100の法則

井口 嘉則

日本能率協会マネジメントセンター

経営環境が激変する最悪シナリオを乗り切る「事業計画書」の立て方・作り方とは? 「ビジョン・戦略立案フレームワーク」で何を/どの段階で行うかがわかる“これからの”実践教科書。 コロナ禍にあっても、事業計画の立…

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