【オンライン開催(LIVE配信)】希望日時で対応(平日のみ)
「日本一富裕層に詳しい税理士」による無料個別相談セミナー
富裕層の相続対策から税金対策の悩みを一挙解決!
詳しくはこちら>>>
部下の悩みに深入りしてはいけない
■部下の悩みに共感疲労しないために
部下が本音を話してくれないというお悩みがある一方で、部下の悩みを解決してあげられないことを気に病み、精神的に疲れてしまう、共感疲労に陥ってしまう上司もいらっしゃいます。
共感疲労とは、相手に共感して極度に疲れてしまうこと。
たとえば被災地などで、変わり果てた街の様子や被災者の話を見聞きして、精神的につらくなったという話を聞いたことはないでしょうか。これが共感疲労です。
同じようなことは職場でも起こります。
優しい上司は、悩み相談を受けると親身になってなんとか自分ができることを探そうとしますが、プライベートや金銭的な悩みであった場合、一上司にできることはほぼありません。
にもかかわらず、同情するあまり自分自身も精神的に疲れてしまうのです。
こうした共感疲労を防ぐ基本は、入り込みすぎないようにすることです。
具体的な対処法を3つ挙げてみましょう。
①できること・できないことの線引きをする
②自分1人でなんとかしようとしない
③自分自身の精神面と向き合う時間を持つ
まず大切なのは、「①できること・できないことの線引きをする」ことです。
そんなことを言っては相手が傷つくのでは、と思うかもしれませんが、「僕はこれ以上は力になれない」と伝えることが、時にはお互いにとって最良の判断になることを忘れてはいけません。
この①とあわせて覚えておいていただきたいのが、「②自分1人でなんとかしようとしない」ということです。
私たち医療従事者の場合、患者さんが最初に受診されたのが内科であったとしても、状況に応じて精神科や外科や皮膚科など適切な専門家にご紹介します。
職場でも、基本的な考え方は同じです。
心身の健康についてであれば、産業医や近隣の病院、社内の相談窓口が、借金や離婚など法律的なことがかかわる悩みなら3回まで無料で相談できる法テラスという機関があります。
大事なのは、あなたがなんでもしてあげることではなく、相談できる専門機関や巻き込める人の情報を持っておくこと。それぞれの立場でできることで、困っている部下を助ければいいのです。
そして、最後は「③自分自身の精神面と向き合う時間を持つ」ことです。
相談に乗るというのは、想像以上に精神的な負担が大きいものです。
特に、一生懸命相談に乗っているのに部下の悩みが解決に向かっていないとなると、自分自身が体調を崩してしまうこともしばしば。
そうなってしまっては、もはや部下の悩み解決どころではありませんよね。
大事に至る前に、日頃から次のようなことをセルフチェックしておきましょう。
●睡眠はしっかりとれているか(寝付けない、何度も目覚める、眠りが浅いなど)
●お酒やたばこの量が増えていないか
●暴飲暴食、食欲不振になっていないか
●これまで通り趣味を楽しめているか
●味の好みが変わっていないか(しょっぱいものや甘いものばかり食べたくなる、今まで好きだったものがおいしく感じられないなど)
共感疲労に限らず、このような体調の変化は、ストレスによって起こりやすくなります。通常との小さな違いを早い段階で見つけられるよう、日頃から自分の体調と向き合う時間をとってくださいね。
井上 智介
産業医
精神科医
健診医
↓コチラも読まれています
ハーバード大学が運用で大成功!「オルタナティブ投資」は何が凄いのか
富裕層向け「J-ARC」新築RC造マンションが高い資産価値を維持する理由