年間約7,000万円のコストカットに成功した病院も存在するなど、大幅なコスト削減が期待できるカルテの電子化。一方で、電子カルテを導入している日本の中小病院はわずか4割程度と、株式会社アリオンシステム代表取締役社長の山本篤憲氏はいいます。電子カルテが普及していないさまざまな原因のなかでも特に深刻な3つに絞り、医療業務効率化に詳しい山本氏が解説します。
導入・維持コストを大幅に削減する次世代電子カルテ
業務の効率化やコストカットの可能性は十分感じていながらも、導入が進まない理由にはさまざまなものがあります。
ただ、感情面はともかく物理的に最も大きな導入への障壁である「導入費」と「リソース問題」については、画期的な解決方法が登場しています。それが、クラウド型電子カルテと呼ばれるものです。
電子カルテシステムをクラウド型で導入すると、導入費もランニングコストも半分以下、あるいはそれよりも大幅に削減することが可能になります。
山本 篤憲
株式会社アリオンシステム
代表取締役社長
株式会社アリオンシステム
代表取締役社長
1951年生まれ。広島県湯来町出身。
1974年、岡山理科大学卒。同年、富士通株式会社入社。
システムエンジニアとして、製造・大学・官公庁顧客を担当する。
システム部長を経て2002年9月退社。
2003年8月、株式会社アリオンシステムを設立、代表取締役社長に就任する。
従来の人間関係を当てにせず、
「新規開拓できなければ会社の発展はない」というモットーのもと飛び込み営業、
口コミで顧客を増やした。
2006年2月、LLPインキュベーションセンター岡山ニテラスを仲間と立ち上げ、
2007年から2012年3月まで岡山県立大学客員教授を務め、
2009年3月、岡山県「おかやまITマイスター」に認定されるなど、地元岡山に貢献している。
さらに、2021年福岡県直方市からIT企業の誘致依頼があり、
同年4月に直方営業所を開設し、直方市と連携し同市へのDX化への展開を図っている。
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連載病院経営者必見!病院を発展・黒字化させる「電子カルテ」のススメ